Xperia初の有機ELモデルXZ3。そのサブピクセル配列は? ディスプレイを接写して確認
auの2018年秋冬モデルとして11月上旬に発売される「Xperia XZ3 SOC39」。極短い期間ではありますが、使用する機会がありましたので、早速紹介したいと思います。

とはいえ、発表会場でのハンズオンや海外モデルのレビューなどはすでに紹介済み。ならばということで、あまり気にされない、細かなところに注目してみたいと思います。

関連記事:
海外版「Xperia XZ3」が届いた!速攻開封レビュー
Xperia XZ3 SOV39ハンズオン。2018年au秋冬モデルの最注目機種をチェック
そろそろ国内発表?Xperia XZ3最新情報まとめ
ただ、先にどうしても言いたいことが。背面にある指紋センサの位置は、ぜひ次モデルでは見直してほしいところ。この位置ですと指紋センサを使うためには、端末を持ち替えないといけません。

▲普通の人は苦も無く使えるのかもしれませんが、せめてあと10mm上にずらしてほしい......

なお、トップの画像では光の加減で見えませんが、Xperiaロゴの下に小さくauの型番「SOV39」が入っています。他にはauモデルを示すものはなく、グローバル版との外見上の違いは、この型番とFelicaのロゴだけです。


▲ちなみに背面にある"ノッチ"は、USB端子部の強度アップのためとのこと

そんなXperia XZ3ですが、デイスプレイはXperia初となる有機ELを採用。6インチ2880 x 1440解像度で、発色もよく色鮮やかです。



今回はその有機ELに注目。顕微鏡を使い接写し、画素配列を確認してみました。ピンぼけ気味なのはご容赦を。「顕微鏡 + スマートフォンでの接写」ではこれが限界でした。

▲顕微鏡は最大倍率40倍の簡易なもの

下図はXperia XZ3のディスプレイです。G(グリーン)の数が2倍となる、いわゆるRGBGダイヤモンドペンタイル配列です。ボケ具合でB(ブルー)が大きく見えますが、サイズはR(レッド)と同じ。Gだけが小さめになっています。


▲Xperia XZ3のディスプレイ。40倍程度の倍率では、肉眼でもサブピクセルが見えづらい

もう一つ、同じ有機ELのiPhone XSも撮ってみました。

Xperia XZ3と同じダイヤモンドペンタイルですが、解像度の違い(Xperia XZ3は 2880 x 1440 537 ppi、iPhone XSは2436 x 1125 458ppi)から、サブピクセルが大きくなっています。


▲iPhone XS。Xperia XZ3と同じ配列です

同様に、iPhone XやiPhone 8、8 Plusの画面については、下記の記事で撮影されています。

関連記事:iPhone初となった有機ELの印象は? サブピクセル配列は? iPhone Xの画面を調査してみた


数年前では、ペンタイル配列は画質が劣ると嫌われていた時期もありました。しかし、有機ELの品質の進歩や高解像度化が進んだことで、最近の機種なら肉眼ではまず判別はつかないと思います。

なお、有機ELはうっかりすると焼き付きます。とはいえ、どんな機種でもごく一般的な使い方をしているなら、そうそう焼き付くことはありません。ただ、ゲームの長時間プレイ、とくにMMORPGの放置プレイには十分に注意しましょう。

▲筆者のGalaxy S8画面は焼き付きが発生してしまいました......