室屋成(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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9月のコスタリカ戦で室屋成は自信をつかんでいた。「チームとしてもいい試合ができたと思うし、特長もちょいちょいではありますが出せたと思いますので、よかったと思います」。そういいながら笑みを浮かべる。

だが今回はワールドカップで活躍したヨーロッパ組が合流した。メンバー発表のとき、室屋は「海外組とワールドカップのメンバーもいるし、これからが本番」と思ったそうだ。

一緒にトレーニングをして違いも感じている。「練習の質も高くなりましたし、やっててレベル高いと思いながら、もっと成長したいなと思いながら練習できてます」と室屋は言う。

では、ライバルとなるであろう海外組との差をどう考えているか。自分のほうが優れていると思う部分はどこなのだろうか。室屋は「練習なんで、そこまで違いというか、勝ってる負けてるとか感じないんですけど、自分の特長というか得意なプレーは変わらずできてると思います」と自信をにじませた。

森保一監督のトレーニングでは、サイドバックは重要な役割を占める。GKまでボールが下がると、すぐにサイドバックが開いてボールを引き出し、そこから斜めにパスを次々につなぐか、空いているとみるやワイドにいる攻撃陣へパスをすぐに供給しなければいけない。

「監督はそういうプレーも求めるので、そこは自分のチームと違った戦術がある中で、やりながらも自分の特長を出していくのがすごく大事だと思うので、チームとしてやることプラス自分の持ち味を出さなければいけないと思います」

その室屋が見せたい自分の特長は何か。

「サイドの攻撃の参加の部分とか一対一で負けないところ。そこを出していきたいと思います」

そう言いながら室屋は胸を張り、自信と意気込みを表していた。

【森雅史/日本蹴球合同会社】