ポケモンGO新聖地は新宿西口「ポケモン広場」
ヨドバシカメラ新宿西口本店マルチメディア館前は、新たなポケモンGOの聖地としてにぎわっている(筆者撮影)
ポケモンGOの聖地、渋谷の「ホープくん」の記事を書いてから、すでに2年が経過しようとしています。
その後も「ホープくん」へは数回様子を見に行ってはいるのですが、昔のようにトレーナーでにぎわうという感じではありません。
あえて言うと、センター街入り口とモヤイ像周辺はレイドバトル(「ボスポケモン」と不特定多数と協力プレイして遊ぶバトル)狙いの人がつねに何人かはいて、寂しい思いをすることはまずありません。
ですが「聖地」は身近になく、代々木公園やホープくんへ足しげく通ってたころを懐かしく思っていました。さて、そんな中、たまたま新聖地である「ポケモン広場」に行く機会がありましたので、今回はそちらをご紹介します。
そもそも“聖地”とは何か?
ポケモンGOの聖地には以下の条件のうち複数を兼ね備えています。
・ポケストップが密集している
・ポケストップにつねにルアーモジュールが挿さっている
・上記に加えジムも存在している
・レアポケモンが出現する
ざっくりいうと、移動が少なく、ずっとポケモンをゲットし続けられて、レアポケモンもいたりするポイントだと満点だったりします。
ルアーモジュールとはポケモンGOの課金アイテムの1つで、それを使用することで、周囲のポケモンの発生率を30分間高める効果があります。それらがつねに挿さっていて、さらにぜいたくを言うのであれば、通行の邪魔にならず長居ができて、自動販売機がそばにあるとベストです。
これらのポイントすべてを満たすエリアは少なく、横浜中華街の地久門の周辺はレアポケモンが発生するのですが、周囲のポケストップにルアーが挿さってにぎわっているのはイベントの時のみだったりします。
はたして今も現役の聖地「ポケモン広場」はどんな感じなんでしょうか。
さて、先週末僕は友人に誘われ、新宿まで出かけました。西口を出て喫煙所に寄り、ポケモンGOを立ち上げると遠方に桜が散ってるエリアを発見。
周囲のポケストップにはすべてルアーが挿さっている(写真:ポケモンGOより)
周囲のポケストップには、すべてルアーが!
ポケモンGOに関しては、引退前に真剣にやってた時の自分ルールにならい、できるかぎり攻略サイトは見ないようにプレイしているので、恥ずかしながら「ポケモン広場」のことは知らずに、吸い寄せられるように桜が散っているエリアへと移動しました。
到着して付近を見渡すと、尋常じゃない光景を目にします。場所はヨドバシカメラ新宿西口本店マルチメディア館前です。
背中合わせになった3人がけのベンチが計10脚あってすべてが満席です。そしてその周囲にも真剣な顔でフリックを繰り返す人たち。これは間違いなく「トレーナー」です。
いきなり声をかけられる――これがポケモン広場
さて、突然の様相にちょっと圧倒されていると、いきなり声をかけられます。「次のレイドはいつ? どれ??」
ベンチにはモンスターボールのペイントが(筆者撮影)
おそらく、おすすめのレイドで自分が参加する予定のレイドを伝えればよかったのでしょうが、なんせ初めてだったのでただ立ちすくんでると、空気を察してくれたのか、その場を立ち去り、顔見知りと思われる人に声をかけはじめました。
ベンチが空いてもすぐにほかの人が現れ、ベンチゾーンの人気の高さが伺えました。
「よかったら交換しませんか?」と声掛けをしている人もいたので3人がけのベンチは単に疲労軽減のためだけではなく、コミュニケーションの場としても機能しているようです。
大量にゲットしたポケモンは、その場で交換し、キラキラになったポケモンだけ持ち帰るといった寸法なのでしょうか。
この「ポケモン広場」はポケモンGOのトレーナーで埋め尽くされていましたが、「ポケモンGO広場」でないことに注目です。
普段は携帯型ゲーム機の「ポケモン」シリーズの大会や、交換の待ち合わせにも使われています。
そういえばSwitch版ポケモンの発売も間近ですので、それらでも盛り上がりそうですね。
広場の扉はヨドバシカメラ新宿西口本店とつながっている(筆者撮影)
さて、筆者が訪れたタイミングでは、ポケモン広場にワンリキーが大量発生していました。
全般的にCPは高めで、残念ながら「とてつよ」だけだったのですが、現在オールラウンダーとして人気のカイリキーに進化させる候補として、フレンド機能を使った交換キラキラガチャをやるにはちょうどいい感じのワンリキーが次々と捕まります。
こなれたトレーナーの間では常識
現在アップデートにより、ポケモン同士を交換した際にキラキラになる確率が高まっていますが、キラキラになると、強化に必要なアイテム「ほしのすな」が半分になるというメリットのほか、個体値自体の再判定および下限保証があります。これくらいCPがあるワンリキーをキラキラにしたら、低コストで活躍できる性能まで強化を行えそうです。
高CPのワンリキーが次々と出現する(写真:ポケモンGOより)
残念ながら20分ほどしかいられなかったのですが、ここなら2〜3時間滞在してみたいなぁと強く感じました。
筆者は「セレビィ」イベントからの復活組のため、現在のポケモン事情にはまだ詳しくはないため、引退することなく、ずっとポケモンGOを続けている知人数人に「『新宿西口のポケモン広場』は有名なのか?」と聞いてみました。
すると知らなかったという人もいれば「常識中の常識、全盛期のホープくんや代々木公園を超える聖地ですよ」という返答を返す人もおり、セレビィを入手するための(7/8)のタスク「くさタイプかエスパータイプのポケモンを40匹捕まえる」では1時間でタスク完了したとの話も聞きました。
知っていると答えた人の中にはいわゆる「ガチ勢」の知人もいましたから、聖地を求める人の中ではみな知っているといったところでしょうか。
このポケモン広場は時期に合わせて出現するポケモンも変わり、イーブイの色違いが大量発生することもあれば、筆者が行った時みたいにワンリキーが発生することあり、と行くたびに新たな一面を見せるポイントだそうです。
レイドが思いのほか少ないので、レイドは渋谷で行うといいとアドバイスももらいました。たしかに、渋谷のハチ公近辺は徒歩5分圏内でなにかしらレイドが行われており、挑戦してみたものの参加者が少なく倒せない、というのは一度も経験していません。
聖地に行く際の準備は?
まず、外付けバッテリーは必須でしょう。ビッグキャッチの連続で、「あぁもう少し遊びたい……でもバッテリーが……」なんてなったら目も当てられません。
そしてポケモンボックスの空きもできるかぎり多くしておきたいですね。
経験値アップの進化マラソン用のポケモンなどは、すべてアメにして空きを作っておきましょう。
モンスターボールに関しては、普段どおりの数で現地調達も合わせて枯渇が深刻になることもありませんでしたが、時間を最大限有効に使うためにも、ズリのみは余裕を持っておいたほうがよいです。
なお、筆者が行った際の写真をガチ勢の友人に見せたところ「ガラ空きレベル」とのことで、イベント時にはベンチ周囲にも人があふれ、戦場と化しているそうです。
9月にはウルトラボーナスイベントと称して大きなイベントが4つも予定されていますから、これからますます混み合いそう。
このポケモン広場。しあわせタマゴを使ったレベルアップにも最適だそうですから、久しぶりに復活して聖地に行きたいなぁ、なんて人は1度遠征してみてはいかがでしょうか?