ポケモンGOはスマートフォンを持っていろいろな場所を歩き回り、ポケモンを見つけるという仕組みになっており、時には鳥取砂丘のように特殊な場所でのリアルイベントが開催されることもあります。そんなポケモンGOに熱中するあまり、自転車に大量のスマートフォンを装着して町中を走り回るおじいさんが発見されました。

Taiwan man rigs bike with 11 phones to play Pokemon Go - BBC News

https://www.bbc.com/news/world-asia-45132817

台湾在住のチェン・サンヤン氏は、自転車に11台ものスマートフォンを装着して走り回り、ポケモンを探し回っています。孫にポケモンGOを教えてもらったことがきっかけでポケモンGOをプレイするようになったサンヤン氏は、すぐにポケモンGOの魅力にとりつかれ、今では1カ月に1000ポンド(約14万円)以上もの課金を行うほどになったとのこと。

サンヤン氏は自転車にモバイルバッテリーを搭載しており、スマートフォンを充電しつつ走り回ることで、最大20時間連続でプレイできるそうです。台北の町を走り回るサンヤン氏が活動するのは主に夜。サンヤン氏は地元のポケモンGOプレイヤーだけでなく、海外掲示板のRedditに大量のスマートフォンを搭載した自転車に乗るサンヤン氏の写真が掲載されたことで、全世界のポケモンGOプレイヤーに知られる存在となっています。なお、Reddit上では「オーキド博士かな?」「USBカチュウ」などコメントが殺到。

台湾のゲームサイトEXP.GGはサンヤン氏のことを聞きつけ、実際にサンヤン氏が現れるという公園に出向いて直接インタビューを行ったムービーをYouTubeで公開しています。

The Granpa Who Uses Nine Phones to Play PokemonGO in Taiwan

時刻は夜9時。公園にいるポケモンGOプレイヤーに「このおじいさん(サンヤン氏)を知っていますか?」と写真を見せて尋ねると、「この人ならよくポケモンGOをしにやってきますよ」と答えました。



「1週間に5、6回は見かけます」と話す女性。



公園にいたポケモンGO仲間の男性グループに、「サンヤン氏をどれくらい見かけますか?」と尋ねると……



「うーん、とにかくよく見かけるよ」という答えが返ってきました。



どうやらサンヤン氏が公園に現れるのは、夜の10時か11時ごろの模様。



インタビュアーが「9台ものスマートフォンを持っていると聞いたのですが」と尋ねると……



「そうですね、最近は9台持ってます」と女性は答えました。インタビューを行ったのは2018年5月〜6月上旬だと推測され、そのころのサンヤン氏は11台ではなく9台のスマートフォンを自転車に装備していたようです。



1時間が経過して……



大量のスマートフォンを自転車に装備したサンヤン氏が登場。



インタビュー時点では9台のスマートフォンを持ち、年齢は69歳だったサンヤン氏。



サンヤン氏は自身の画像がインターネットに出回っていることは知っているようですが、実際に自分で確認したことはないようです。



インタビューの時点で「さらに3台のスマートフォンを持っているので、今後新しく装備したい」とサンヤン氏は語っています。



傘が引っかけられた自転車の前カゴには、モバイルバッテリーが乗せられている模様。



「おかげでたくさんポケモンGOがプレイできるよ」と話すサンヤン氏。



やがて「サンヤン氏は本当にポケモンのことを知っているのか?」を確かめるため、インタビュアーらはクイズを実施しました。



マリルの画像を見せてみるも、サンヤン氏は「見たことはあるけど、名前は思い出せないなあ」とマリルの名前を思い出せませんでした。



「このポケモンは『マリル』です」と言われると、「ああ、マリルね」とサンヤン氏は答え、マリルの名前を思い出したようです。



スイクンの画像を見せると、「ええっと、これはスイクンだ」と見事に正解。



カイオーガの画像を見せたところ、「カヨーカ。あれ、私はカヨーカって読んでるんだけど……」とサンヤン氏は苦笑い。どうやら微妙に違う独特な名前で呼ぶこともあるようです。



リザードンも見事に正解。



試しにデジモンの登場キャラクターであるアグモンを出題してみるも……



「これは知らないね」と引っかかりませんでした。



しかし、インタビュアーが「捕まえたことはありますか?」と聞いてみると……



「あったかも……いやでも、やっぱりなかったかも」と曖昧な答え。



「これは『アグモン』です」と言われると、「アグモン?じゃあ捕まえてないね」と捕まえたことを否定しました。



ピカチュウのシルエットを見せると、「ピカチュウ」と即答。



正解して満足そうなサンヤン氏。



次のシルエットには「Pinsir(カイロス)」と回答します。



ところが、現れたポケモンはカイロスの形をしたピカチュウでした。サンヤン氏は「こんなピカチュウいる?」と不思議そうな表情。



いくつものスマートフォンで並行してポケモンGOをプレイするのは大変そうですが、サンヤン氏は人とのつながりができて非常に楽しいと話します。



「アルツハイマー病の予防にもなるでしょう」とサンヤン氏は笑いました。