ウォーリーをさがせ!」からウォーリーを見つけることだけに特化したロボットが開発されました。このロボットはページを確認してから最短4.45秒でウォーリーを見つけられるとのことです。

This robot uses AI to find Waldo, thereby ruining Where’s Waldo - The Verge

https://www.theverge.com/circuitbreaker/2018/8/8/17665268/wheres-waldo-finding-robot-google-cloud-automl-ai

ロボットが「ウォーリーをさがせ!」から実際にウォーリーを見つけ出している様子は、以下のムービーで確認することができます。

There's Waldo is a robot that finds Waldo - YouTube

このロボットはAIを使った画像認識を行っており、AIの学習にはGoogleのCloud AutoML Visionが使用されています。まず、Google画像検索で集めたウォーリーのさまざまな画像をCloud AutoML Visionにアップロードして……



ウォーリーはどんなものか?」をAIに学習させます。AIの学習には62枚のウォーリーの顔写真と、頭部と体が写った写真45枚が使用されています。



ロボットには、顔認識を行うためのカメラとともに、ウォーリーを指し示すための手が付いた金属製のアームが装着されています。これらはRaspberry Piを使って制御しているそうです。



実際にロボットを動かしてみます。「ウォーリーをさがせ!」をセットして、ロボットを動作させると……



最初にアームに装着されたカメラが、実際に開かれているページの写真を撮影。



その後、ロボットは撮影された写真から人物の顔部分のみを抽出し、「ウォーリー」に該当する人物がいないか検索します。



すると、97.5%の確率でウォーリーと思われる人物を発見。



その直後、ロボットアームが「犯人はこいつです」と言わんばかりにウォーリーを指し示しました。



別のページを開いても……



すぐにウォーリーを見つけ出しました。「ウォーリーをさがせ!」の特定のページだけで動作するということことはないようです。



このロボットは広告制作会社のredpepperに務めるマット・リード氏によって開発されました。リード氏は「機械学習に使用した画像の枚数が少なすぎると考えていましたが、思いのほか高精度でビックリしました」と語っています。なお、リード氏はCloud AutoML Visionを使用したロボットの開発経験はありませんでしたが、約1週間という短期間で実現できたそうです。