学外選挙人が5倍に増えた早大の総長選、結果はどうなる?
私立大学を運営する学校法人には、理事会の下に評議員会が置かれる。さらに早大には独自の「商議員会」もある。メンバー1000人のうち1割強は評議員会の推薦で、学外評議員と合わせた200人が従来も選挙に参加していた。新たな選挙人となったのは、商議員の9割弱を占める校友会選出メンバーだ。卒業年次や地域、職域別などの卒業生組織の校友会(稲門会)がこれを支える。
選挙権の獲得は大学運営への参画の重要な形。「参画について前向きな質問をもらっている」(佐藤宏之総務部長)という。この結果、今回の選挙人は学内(専任の教員と職員)約2000人、学外約1100人で計3000人超となった。
もう一つの注目は候補者の推薦制から立候補制への変更だ。従来は学内外メンバーによる「総長候補者推薦委員会」が適任者を選び、候補の上位5人を選挙対象に推薦していた。しかし鎌田総長の2期目を決めた4年前は、他の推薦者は4人全員が辞退した。それもあり、明確なビジョンを持つ立候補者を募る形に転換した。学内が過半の推薦人20人以上が集められれば、早大と無関係でも立候補できる大胆な変更だ。
近年の大学は、学長選の結果は参考にとどめ、理事会や別の学長選考組織が決定する形が少なくない。「選挙結果を無視している」ともめがちだ。早大は選挙だけで透明性が高いが、中傷合戦となった過去もある。
そのため今回は、選挙活動での禁止事項と違反への対応も明確にした。民主的でクリーンな新選挙が実現できるか、今回の総長選は「試金石になる」(鎌田総長)。校友62万人にとどまらない社会の視線が集まっている。
