元ヤマハ社長が始めた「ピアノ貯金」に学ぶ
幼児期から「音楽教室」に通わせ、10歳頃にピアノを購入してもらうビジネスモデル。「ピアノを買って」ではなく「音楽に親しんで」で販売を伸ばした。1970年代に第2次ベビーブームが到来すると、一気に家庭に普及し、生産台数で世界一になった。
現在、生産台数は中国メーカーがトップだが、品質に定評のある日本製の人気は高い。中国に続いて、ベトナムなど東南アジアやインドでも音楽教育の機運が高まっているという。
川上さんは「音楽こそ世界を結ぶ大きな絆」という言葉を残した。グローバル化や技術革新により、製品がすぐにコモディティー(日用品)化する時代。今こそ楽器に限らず、世界を舞台とした仕掛けづくりの知恵が問われている。

