各Jクラブの練習がスタートしています。キャンプに行っているクラブも多く、今は今季に向けチーム作りが順調に進んでいることでしょう。試合日程も発表されたので、いろいろ想像が膨らみ開幕への期待は高まっていますが、同時に心配にもなっています。

僕が懸念しているのは、各チームが始動しているのにテレビの地上波で取り上げられる機会が少ないこと。インターネットや衛星放送などでは情報があるにしても、それはサッカーをすでに好きな人に対しての内容なのです。

ですが、地上波ではまるでサッカーに興味がない人に目に留めてもらえる可能性が高くなります。そこで情報を出してもらうことが、今シーズンへの関心を呼び、新しい観客層を開拓し、ひいてはサッカーを盛り上げることになるのではないでしょうか。

その意味ではJリーグには常にお手本になる人がいます。カズさんこと三浦知良選手はJリーガーの中で、ただ一人自主トレーニングから話題になる選手ですし、実際僕は今年もカズさんの自主トレに行ってきました。

これはもちろんカズさんがここまで築いてきた実績ということもあるでしょうが、プロ選手としての姿勢も関係しています。カズさんは聞き手が求めていることを十分に理解しながら、きちんとコメントを出し続けています。いつもそういう態度で接してきたことがメディアとの信頼関係になっているのでしょう。

選手として練習に集中したり、試合の準備をしたいのはわかります。ですが、そこで一言きちんとしたコメントを発し、サッカーを知らない人に興味を持ってもらうことは、まだまだ日本では重要です。

それに僕の経験では、30分のインタビューをしたり、10分の立ち話をするくらいでコンディションは崩れません。逆に、そこでメディアを通じてみんなに伝えてもらえるメッセージを発することのメリットは大きいのです。

カズさんみたいな対応をする選手が増えていくことで、このキャンプからもっとJクラブを取り上げてくれるメディアは増えるのではないでしょうか。また、Jクラブも、それからJリーグとしても、開幕の前からもっと取り上げてもらえるよう、さらに工夫を積み重ねてほしいと思います。