ウォズニアッキが頂上決戦を制し、悲願のグランドスラム初優勝[全豪オープン]

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「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15〜28日/ハードコート)の13日目となった1月27日、女子シングルス決勝で、世界ランク1位シモナ・ハレプ(ルーマニア)と世界ランク2位カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が激突。ウォズニアッキが7-6(2)、3-6、6-4で勝利し、グランドスラム初優勝を飾った。またウォズニアッキはこの勝利で、2012年1月以来6年振りにランキング1位に復帰することも決まった。

両者の過去の対戦成績はウォズニアッキの4勝2敗。2017年は2度対戦し、どちらもウォズニアッキが勝利していた。ハレプは過去に2014年、2017年の「全仏オープン」の決勝で敗北。ウォズニアッキは2009年、2014年の「全米オープン」の決勝で敗北と、両者ともにグランドスラムの優勝がなく、悲願の初優勝を目指す3度目の挑戦となった。

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試合の立ち上がりの第2ゲーム、ハレプの最初のサービスゲームでウォズニアッキはいきなりブレークに成功する。ハレプは緊張もあるのかいつもより攻撃的になりすぎ、なかなか自分のペースを作れない。逆にウォズニアッキはストレートへのショットが冴えわたる。

しかしハレプも次第に攻めが安定し、第4ゲーム、第6ゲームのサービスゲームをいずれもラブゲームでキープする。するとウォズニアッキのサービングフォーザセットとなった第9ゲームで、ハレプに0-40のチャンスが来る。一時はウォズニアッキがサービスエースでしのぐも、ハレプがものにし、イーブンに。

その後は両者譲らず第1セットはタイブレークにもつれ込む。先にミニブレークしたのはウォズニアッキ。2ポイント目で優位に立つ。すると7ポイント目でも長いラリーを制し、さらに優位に。そのまま第1セットはウォズニアッキが先取した。

続く第2セット、お互いキープした後のハレプのサービスゲームは緊張の展開に。6度のデュース、10分を超える戦いの末、ハレプがキープ。ハレプは引き続き攻めの姿勢を見せるが、ドロップショットも駆使するなど落ち着いているようだ。

しかしブレークがないまま第5ゲームが終了した時点で、ハレプは会場の暑さと決勝の緊張感が相まって体調が悪いのか、メディカルタイムアウトを取る。

体調が心配されるものの、次にブレークをしたのはハレプ。第8ゲームで緩いボールを混ぜてウォズニアッキを崩し、ハレプから見て5-3に。そしてハレプのサービングフォーザセットとなった第9ゲーム、ハレプは疲労が足にも出てブレークのピンチに。しかし持ち直し第2セットはハレプが6-3で取り返した。試合の運命は、暑さのため10分間の休憩をはさみ最終セットへ。

最終セットは一転してブレーク合戦となり、第8ゲームまででお互い3度ブレークする展開。途中ウォズニアッキもメディカルタイムアウトを取り、お互い満身創痍の戦いとなる。最後はウォズニアッキの5-4となったハレプのサービスゲームで、ウォズニアッキが4度目のブレークに成功し、6-4で奪取。ウォズニアッキが悲願のグランドスラム初優勝を決めた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は悲願のグランドスラム初優勝を果たしたウォズニアッキ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)