GEのベンチャーキャピタル部門が注目する今年のイノベーション
積層造形技術は、顧客の近くにある小規模な施設でオンデマンドでの部品生産を可能にし、倉庫保管や輸送コストを大幅に削減するでしょう。GEベンチャーズのアドバンスト・マニュファクチャリング部門のエグゼクティブ・マネージング・ディレクター、カレン・カーは、「1つの経済」を創出しさえするとしています。
最近の例としてはシリコンバレーのスタートアップであるカーボンとアディダスの協業によって、3Dプリンターで複雑な形状の靴底や個別ニーズに応じたスポーツシューズの生産などがすでにおこなわれています。
ヘルスケア
GEベンチャーズのヘルスケア投資部門の上級管理ディレクター、リサ・スネネンは、たとえ最新のテクノロジーが生まれても、人々が必要とするヘルスケアを実現することができなければ意味がないと述べています。臨床的な専門性に裏打ちされた技術は、患者の満足度と臨床成果の向上という恩恵を医療業界にもたらすことができるのです。
こうした変化はすでに進行中です。例えば、大量のデータにアクセスすることで、患者の腫瘍に対してどの薬が最も効果的であるかを医師が理解するのに役立ちます。
医師は、免疫系細胞を強力な抗ガン作用を持つ細胞に再プログラムすることができます。また、予測分析および処方分析により、医療事故が起こる前に臨床医が対処できるようにします。さらに3Dプリンターによって、オンデマンドで医療機器を製造することができます。
しかし、医療というものは依然として人間の力を利用するものです。「医療から人やヒューマンタッチを遠ざけようとすることは間違っているのです。」とスネネンは言います。「私たちは、より個別化され、より正確で、より効率的な医療を実現する必要があります。ただし、技術のために技術を利用することは決しておこなってはいけません。」
技術移転とライセンシング方針
現在のグローバル市場は、発明を特許化し、他社にライセンスするという何十年も存在していた伝統的なシステムとは異なる戦略的モデルを作り出してきました、とGEベンチャーズのライセンシング部門長パット・パットノードは述べています。
例えばGEはエクイティパートナーシップなどの新たなモデルを通じて大きな知的財産ポートフォリオを活用しています。パットノードは「私たちは、戦略的なパートナーを活用して、ビジネスプランを構築し、資金を調達し、チームをつくり、新しい方法で市場に我々のテクノロジーをもたらしています。」と述べています。
