便利なだけではない“未来のコンビニ”
競技会は単にロボットの性能や安定性を競う大会ではなく、各チームのロボットシステムが次世代コンビニとなり得るかという点を考慮する。競技はセブン―イレブン・ジャパンの店舗を模した会場で行われるが、店舗をロボットが動きやすいようにアレンジしても良い点がユニークだ。例えば、競技中に陳列・廃棄タスクはリフォーム(準備)タイムがあり、商品棚を改造、交換したり商品へのタグ付けをしたりできる。
コンビニの仕組みは日本で培われたと言える。また、どの店舗も同じ仕組みを導入しており、ロボットシステムができれば一気に1万店以上に同じシステムの導入が可能で、市場性も見込める。さらに、培った技術は家庭で活躍するロボットにも応用できる。「コンビニで買った商品を持ち帰るということは、家でも同じように活躍できる余地がある」(和田准教授)という。
陳列・廃棄タスク/多軸ロボ・無人搬送車など駆使
出場9チームで圧巻だったのはオムロン、中京大学、中部大学の「ROC2(ロックツー)」。デンマークのユニバーサルロボット製多軸ロボットと無人搬送車(AGV)、多くのカメラセンサーを組み合わせたシステムで、プログラム起動がうまくいかず一度再試行したものの、要求されたタスクを全て円滑にこなした。
ロボットアームの手にあたるエンド部は吸着の仕組みを採用。吸う力を生むコンプレッサーの起動音を小さくしたことや、持つ際に商品の姿勢を動かさないよう、仮の置き場に置いてカメラで姿勢を確認するなどサービス業向けの配慮も見られた。作業はかなり円滑だった。停止トラブル対応の練習を繰り返し準備するなど競技への本気度の高さが結果につながった。
