北海道日本ハムファイターズの野手総合コーチの緒方耕一氏が、23日放送のテレビ東京「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」に出演。ドラフト1位指名の清宮幸太郎の育成に言及した。

高校通算111本塁打を記録し、7球団の強豪の末に、鳴り物入りで日ハムに加入する清宮。だが一方で、守備に課題があるだけに、起用法が注目されている。高校ではファーストを主戦場にしてきたが、DHやサード・外野での起用案も囁かれているところだ。

新シーズンから野手総合コーチを務める緒方氏は、清宮の育成方針や守備位置はまだ決まっていないと述べた。ただし、栗山英樹監督のイメージはあるはずとし、スタッフ会議で話し合う予定と明かしている。

清宮が高校で守ってきたファーストには中田翔もいる。緒方氏は慣れ親しんだファーストのほうが安心できるはずとしつつ、まだ18歳と若いことを強調。「可能性を秘めていると思うので、いろいろなところにチャレンジという思いは監督の中にもあるのでは」と述べた。

「可能性を探りながら」と語る緒方氏だが、気になるのは打撃面に関する回答。「30本塁打を打てるか」との問いに「いいえ」と答えたのだ。

だがそれは、「はい(打てる)と言って打てなかった私たちコーチの責任になってしまう」「打てないと言っていて30本打ったら僕ら(コーチ)の成果かな」と、まさかの責任回避だと明かす。

そのうえで、緒方氏は「30本というのは今までのプロ野球の歴史を見てもすごい数字」と真剣に続け、「いかにオープン戦でプロの球に慣れていくか」が鍵だと述べた。

そのため、開幕1軍スタートも未定。「自主トレ、キャンプ、オープン戦と結果を出さないと、1軍には残れませんので、勝負です」と、プロの厳しさを強調。ファンも開幕1軍スタートに期待しているはずと、清宮本人の奮起に期待を寄せた。