中村が先発で代表デビューを飾った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 E-1選手権の日本代表対北朝鮮代表が12月9日、味の素スタジアムで19時15分のキックオフで行なわれている。

 日本は、GKに代表デビューとなる中村航輔を起用。DFには、右SBにやはりこれが代表デビューとなる室屋成が起用され、CBには谷口彰悟、昌子源、左SBに車屋紳太郎が入った。中盤はボランチに井手口陽介と今野泰幸のガンバ大阪コンビが入り、トップ下に郄萩洋次郎が起用された。3トップは右から小林悠、金崎夢生、倉田秋の顔ぶれ。

 日本は立ち上がりこそ、北朝鮮の球際での力強さに押され気味となったが、徐々にペースを掴み、ボールを支配。両サイドの倉田、小林が起点となって北朝鮮を押し込む。すると15分、金崎へくさびのボールが入ると、金崎はノールックで最終ラインの裏に抜けた倉田へラストパス。このパスに抜け出した倉田が、GKとの1対1を冷静に制しゴールネットを揺らすが、やや遅れてオフサイドの判定。ノーゴールとなった。

 なかなか均衡を破れない日本は、25分過ぎにカウンターでピンチを迎える。右サイドからクロスをエリア内でチョン・イルグァンに右足で合わせられてしまう。しかし、このピンチをGK中村がファインセーブで凌ぐ。さらに直後にも、背後に抜け出されリ・ヨンジにダイビングヘッドでゴールを狙われるが、これも中村がしっかりとキャッチして事なきを得た。

 日本は38分、左サイドに流れた金崎が中央へクロスを入れると、こに郄萩が飛び込んだが、相手DFのブロックに遭い、シュートを撃ち切れない。

 結局、前半は均衡が破れず、0-0で折り返した。

 後半はともにメンバー交代なくスタート。先に決定的なチャンスを掴んだのは北朝鮮。53分、左サイドからのクロスに、パクミョンソンがダイビングヘッドで飛び込む。しかし、これも中村がポストに身体をぶつけながらしっかりとセーブした。

 日本は56分、郄萩に代えて伊東純也を投入する。伊東はこれがA代表デビューとなった。日本は、代わった伊東が積極的に絡み攻撃を活性化。右サイドから仕掛け、北朝鮮を押し込む。

 しかし、ゴールが遠い日本は再びピンチを迎える。69分、日本は左サイドからクロスを上げられると、中央でチョン・イルグァンに決定的なヘディングシュートを許すが、ここも再び中村がビッグセーブで凌いでみせた。

 日本は71分に金崎に代えて川又堅碁、81分に倉田に代えて代表デビューとなる阿部浩之を投入して、勝負をかける。

 日本は83分に再び中村が相手の決定機を阻止。強烈なシュートをパンチングで防ぐ。中村が再三のビッグセーブで日本ゴールを死守する。

 すると、日本は後半アディショナルタイムに中村の好守に応える。井手口がミドルシュートを叩き込み日本が先制。このまま1-0でタイムアップとなり、日本が初戦をものにした。

 日本は12月12日に中国と対戦する。