<任務中に死亡した米兵の遺族に対して心ない言葉をかけたと批判されているトランプ。過去には、戦地で就寝中に性病に感染するという暴言を吐いたことも>

派遣先のアフリカで襲撃を受け死亡した米軍兵士の遺族に心ない言葉を掛けた男がいる。そう、ドナルド・トランプ米大統領だ。

10月4日、西アフリカのニジェールで任務についていた米軍兵士5人が現地武装勢力の襲撃を受け、このうち4人が死亡した。デービッド・ジョンソン軍曹はじめ、殉職した兵士の遺体が家族のもとに帰ったところで事件は起きた。

(ニジェールでの任務中に亡くなったデービッド・ジョンソン軍曹)



(無言で帰国したジョンソンを迎えた妻マイ―シャ。トランプはジョンソンの名前を把握していなかったという報道も)


ジョンソンの遺体が自宅に到着したのは17日夕方(現地時間)。この直前に自宅に電話を掛けてきたのがトランプだ。ジョンソンの妻が電話を受けた時に一緒にいたフレデリカ・ウィルソン下院議員によると、ジョンソンの妻に対してトランプは「本人は任務について理解していた」と「冗談のような」口調で告げたという。ウィルソンがMSNBCのインタビューで明らかにした。

これにトランプはツイートで反論。ウィルソンが話をねつ造していると主張した。

(民主党議員は、私が殉職兵士の遺族に言ったことを完全に偽造した)


トランプは否定しているものの、見舞いの一報にしてはあまりに無神経だと非難する報道が加速している。

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部