旧海軍時代の「最高レベル地下壕」 戦後72年を経て初公開
[Jステーション-広島ホームテレビ]2017年7月13日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、呉市に残る旧海軍時代の地下壕が初公開されると紹介がありました。
呉地方総監部庁舎(nimameさん撮影、Flickerより)
歴史を伝える貴重な場所
呉市幸町の呉地方総監部の敷地内に今も残っている旧海軍時代の地下壕、呉鎮守府司令部・地下作戦室がこのたび初公開されます。
厚さ1メートル以上もある鉄筋コンクリートで守られていて、空襲警報が出たときには、臨時作戦司令室となっていました。
内部は2階建てで、13部屋あります。設計が始まった昭和17年を経て、昭和18年から昭和20年の4月にかけて建造されたといわれていますが、歴史的価値があるとして戦後72年を経て公開することが決まりました。
公開に当たり、呉工業高等専門学校の生徒が調査を行いました。呉工業専門学校の重松尚久博士は、「コンクリートを見ても、骨材を取っても、今では使われないような川砂とかを使いながら、戦後ずっと経ってこの状態を保っているということは、当時最高レベルの品質でつくられたと認識しています」といわれていました。
歴史を伝える貴重な場所で、調査がさらに進むのが楽しみですね。(ライター・石田こよみ)