藤井四段が開いた″将棋界の新時代″「これだけ注目されて、プレッシャーはあります」

将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太四段(14)が26日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われた「竜王戦決勝トーナメント1回戦」に臨んで、増田康宏四段(19)に勝利。公式戦の新記録となる"29連勝"を達成した。
これまでの記録は、神谷広志八段(56)が1986年度に樹立した"28連勝"を30年ぶりに塗り替える快挙を成し遂げた。
▼ 大記録が生まれた直後。報道陣の取材に応じた藤井四段


新記録の"29連勝"については「自分でも想像できなかったこと。喜びもあり、非常に驚いております」と言い表した。
今日の対局にあたっては「竜王戦の決勝トーナメントと大きな舞台で、相手が強敵の増田四段。気を引き締めて臨みました」と振り返った。
昨年12月のデビュー以来、公式戦無敗のままである、中学生棋士。記者から「連勝のプレッシャーは感じているか」との問いを受けて「連勝記録というものが、いつも前に飛び出てきます」と答えた。「それでも、意識せず、一局一局全力で戦っていきたいと思っています。これだけ注目されて、プレッシャーはあります。その重圧に押しつぶされないよう、自然体で指すように心がけています」とコメントした。
そして、今後の抱負を聞かれると「もっともっと実力を高めて、タイトルを狙える棋士になりたい」と決意を述べていた。
次回は、7月2日の竜王戦・決勝トーナメントの2回戦で、佐々木勇気五段(22)との対局に臨む。
▼ 藤井聡太四段(写真左)と増田康宏四段



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