受刑者らにメイクアップする大学生(出典:http://www.groundup.org.za)

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ケープタウン大学法学部の女子学生20名が、ケープタウン最大の刑務所「ポールスムール(Pollsmoor Prison)」にて受刑者らと“美の交流”を図った。

女子大生たちはヘアケア、メイクアップ、ネイルなどを施し、受刑者らには塀の中にいることを忘れてしまうような至福の時を過ごした。

ポールスムール刑務所によると、293名の受刑者と333名の未決囚の女性が、今回の美の交流に参加を希望したそうだ。希望者全てが参加できたのかは不明だが、女子大生らは一日がかりで何百人もの“美”を施していった。

ケープタウン大学は世界でも優秀と言われるが、将来の法を司る大学生たちにとって、刑に服す者と直接交流し、話を聞き、将来について語ることは有益な経験となる。参加した女子大生は「法を学ぶ者にとって、弱い立場にある人々との交流は重要なこと」と語っている。

このビューティケアはNPO団体「Beauty Behind Bars(塀の中の美)」が企画したもので、「堀の外にいる者から忘れ去られたり、拒絶されている受刑者たちと愛を分かちあうこと」を目的として行われた。さらに「美の技術を学ぶことで、出所後の生計に役立ててもらいたい」という趣旨も含まれているという。

「Beauty Behind Bars」は、「将来的には刑務所内にビューティ訓練所を設立し、ビューティケアの技能を修得した受刑者には修了証を授与できるよう目指す」と抱負を述べている。

出典:http://www.groundup.org.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)