「ひよっこ」24話。和久井映見のどじっぷりが思いやられる

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連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第4週「旅立ちのとき」第24回 4月28日(金)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:黒崎博

24話はこんな話


ついに上野駅に到着し、就職先の舎監・永井愛子(和久井映見)が迎えに来たものの、書類に、みね子(有村架純)がなくて途方にくれる。


お弁当が美味しそう


この時代、集団就職の専用列車があったなんて驚いた。
みね子のお弁当はお赤飯、
時子(佐久間由衣)のお弁当はいなり寿司、
三男(泉澤祐希)のお弁当はリンゴ多め。
三者三様で美味しそうだった。
そのとき、隣の席で、ひとりどんよりしているめがねっ娘に声をかけるみね子。
娘・青天目澄子(松本穂香)は一見、みね子たちと、同じ年くらいに見えてしまい、なんで、みね子はお姉さんぶってるんだ? なんで三男はやたら「(みね子たちが)こわいぞ」と脅すんだ? と思ったら、中学生設定だった。
これから同じ向島電機で働くことになるようだ。高卒だけでなく中卒で働く子もいるのね。

「最初からなんだかトホホなことになってしまいましたけど」


いろんなひとが交錯する上野駅の場面。きっと、このセット撮影は、美代子(木村佳乃)が上野に来た回と同じころにまとめて行ったにちがいないと勝手に妄想。というのも、たくさんのエキストラを何回も集めるのは大変だろうから。

迎えに来た舎監の永井愛子さん。書類だと2名になっていると言い出す。自分で欠員の話を電話でやりとりしていたというのに。「どうしましょう」なんて言うものだから、みね子はすっかり動揺する。
泣きべそかいてしゃがみこむみね子。
「どうしよう、わたし、働けないのかな」
「どうしよう どうなるんだろう、私 え? 帰んの? このまま 返れないよ。帰るわけにいかないよ。
あー、いかないよ 帰るわけには」とどんどん小さくなる。可哀想だけどその姿がかわいいと思って観ていると、大丈夫、あった。ああ、この不安エピを来週に引っ張らないでくれて良かった。

映像表現


上野駅で待っている時間を早送りと、ラストカットのみね子の大きな瞳に東京のカットがいろいろ流れる(有村架純の瞳は大きいので、こういうのが映える)ところ。めまぐるしい東京と、のんびりした奥茨城村の雰囲気の違いを、こういうふうに映像表現の違いで出すのだろうか。

「みね子、負けないでいこう、東京に」(時子)
いよいよ5週からは、東京編! がんばれ、みね子!
(木俣冬)