ぎょうざが好きだ。カレーはもっと好きだ。だが、この二つを同時に食べたことはなかった。不思議なものでカレーチェーンの代表格である「ココイチ」のトッピングを見ても、ハンバーグやソーセージ、クリームコロッケはあっても、ぎょうざはないのだ。

そんな、ありそうで案外ない組み合わせの料理を提供するのが、北海道でチェーン展開する「みよしの」という店。「ぎょうざカレー」という、どストレートなネーミングのメニューが売りだ。2017年3月15日から20日まで伊勢丹新宿店で開催の北海道展に初出店すると聞き、実際に食べに行ってみた。

ぎょうざカレー目当てに行列


伊勢丹新宿店の6階にある催物場、平日の10時台にもかかわらず「みよしの」出店スペース前には10人ほどの行列ができていた。他の店と比べても、ずば抜けて多い。店内ポスターやメニュー表をしきりにスマホで撮影する客の姿が目立つ。北海道放送(HBC)の撮影クルーも来ていた。

メニューは「みよしのセット」(580円)、「ぎょうざカレー」(481円)のほか、ぎょうざとカレーが単品で売っていた。筆者は「みよしのセット」を選択。こちらのセットはカレーとぎょうざが別皿に盛られて出てくるらしい。あと漬物もついてくる。



カレーとぎょうざのセットが運ばれてきた。見よう見まねで、ぎょうざをカレーの上に乗せて、スプーンで一気に口に放り込む。これはウマい! 噛むと薄皮のぎょうざから肉汁があふれ、塩味が強めのカレールーと合わさり、ちょうど良い具合になる。「炭水化物 オン 炭水化物」だからガッツリ感も満点だ。ぎょうざのタレに使う小皿もあるから、ぎょうざ単体でも食べられる。

店内の案内によると、みよしのカレーは牛乳、タマネギ、ニンジン、鶏肉を使用。具材はかなり細かく刻まれている。ゴロゴロとした具材がない分、トッピングのぎょうざを存分に楽しめるようになっている。みよしのは1967年に札幌市に「みよしの3条店」をオープン。翌年に「ぎょうざカレー」を発売。1988年にスーパーマーケット向け「チルドぎょうざ」を販売開始し、道内販売シェア50%強を占めるという。店舗は現在、札幌を中心に25店を展開している。