今、「パクチー」が人気だ。パクチーとは、タイ料理などで主に使われるハーブの一つ。日本では好き嫌いが分かれるが、世間ではさまざまなパクチー商品が開発されている。

中でも、今、輸入食品などを扱うカルディコーヒーファームがオリジナルで作ったという「パクチーポテトチップス」が人気で、入手困難レベルにまで至っている。

このパクチーポテトチップスがそこまで人気の理由を、パクチー好きがこぞって通うパクチー専門店の店長に食べてもらい、推測してみた。

パクチー専門店の店長が語るパクチーポテトチップスの味



パクチー好き「パクチスト」の代表とも言うべき、パクチー料理専門店「パクチーハウス」の店長、牛田うっしぃさんに、カルディのパクチーポテトチップスを試しに食べてもらった。
果たして、そのパクチー味のポテトチップスは、「あり」なのだろうか?

「ありありの『大あり』です! 美味しい! 好き! 私は普段、ポテトチップスは食べないのですが、これはリピしそう…やばし(ダイエット中)」

まずは大絶賛がきた。ダイエット中なのにもかかわらず、食べさせてしまったのは申し訳ないが、この際、とことん感想を聞き出してみたい。パクチー好きの代表としては、どのあたりが良いのだろうか?

「まずスパイス感が最高! スパイスは効き過ぎないものの、しっかりアピールしていて、パクチーとのバランスが絶妙です。そして、食べているときにはスパイスに気がいっていたのですが、飲み込んだ後に“ふわぁっ”とパクチーがきて、『おおお!』となりました。パクチー好きな方が作ったんだろうなあと思いました。ぜひお会いしたいです!」

このパクチーポテトチップスがここまで美味しいと感じさせる理由として、まずポイントになるのは、『スパイスとパクチーとの相性』にあるようだ。

ところで、肝心のパクチーの味は、どんな具合なのだろうか?

「パクチーの味は、かなり感じることができます。
私はたぶん、ふだんから大量にパクチーがそばにあるので、あまり敏感ではないと思うのですが、このポテトチップスはフレッシュパクチー(生)ではなく、ドライパクチーの香りを引き立たせるスパイス使いがすごいと思います。
しかし、他の食材でもそうですが、ドライにしてしまうと、風味などは変わってしまいます。ですので、生の香りを感じられるかというとちょっとむずかしいのですが、しっかりとパクチーの香りは香ってきます」

袋入りポテトチップスという都合上、ドライパクチーにせざるを得ない中、その『パクチーの香りはしっかりと存在する』。これも評価の高い一つの理由かもしれない。

意外に合うジャガイモ×パクチーの組み合わせ


うっしぃさんは、ジャガイモとパクチーという組み合わせにも注目していた。

「ジャガイモとパクチーの組み合わせは、本当に美味しいですね。私の店でも、過去にジャガイモとパクチーを組み合わせた料理を出してきました。
例えば、揚げたジャガイモと、パクチー&ガラムマサラなどを和えたものや、パクチーのコロッケ、フライドポテトパク 塩がけなどです。
ご家庭でも、ジャガイモ料理にパクチーを添えてみるといいのではないでしょうか。その相性の良さに驚きますよ」

おすすめはお茶受け


ところで、このパクチー味のポテトチップスは、どのようなシーンで食べるのがふさわしいのだろうか。うっしぃさんおすすめの食べ方を教えてもらった。

「ビールのおつまみとしてバリバリ食べるのもいいですが、このパクチーポテチは、しっかり香りを楽しみたいので、お茶で味わうのもおすすめです」

その香りの良さに、ただのつまみとしてではなく、真剣にじっくり味わいたくなるようだ。
(石原亜香利)

取材協力


牛田うっしぃさん
世界初パクチー料理専門店「パクチーハウス東京」店長。雑穀アドバイザーの資格も取得し、レシピ開発やセミナーなども手がける。旅好き。
http://paxihouse.com/