東京マラソンを一週間後に控えた2月18日(土)、品川シーズンテラスをスタート/ゴールに品川シャルソン2017が行われました。

シャルソンとは、「ソーシャルマラソン」の略。「パーティするようにマラソンしよう!」をテーマに、自分で決めたコースを自分のペースで走り、報告会の乾杯時刻までにゴールすればOK、という自由すぎるランニングイベントです。



走るのが基本ですが、バスや電車に乗るのも反則にはなりません。途中でお店に入って食べたり飲んだりは、逆に推奨。そして、参加者同士の交流も楽しめます。たくさんの人に街の魅力を再発見してもらえるメリットもあることから、最近いろいろなところで開催されているホットなイベントです。

品川シャルソンでは、給水ポイントならぬ「給〇ポイント」が用意されています。〇はドリンクや食べ物だけでなく、絶景だったり体験だったりとバリエーションは豊富。品川周辺の史跡、店舗その他にその数およそ30か所のポイントが用意されています。



シャルソンスタート! ウクレレと英会話を体験


全員、お揃いのTシャツでスタートラインへ。このTシャツは品川シャルソンを走るランナーの証。シャルソンの途中ですれ違ったときは、「エア乾杯」を交わして健闘をたたえ合います。そして、給〇ポイントで特典を受けるためのパスにもなります。

ゲストランナーも豪華です。
ランニングタレントとして活躍中の中村優さん。



2007年ロッテルダムマラソン優勝など日本を代表するマラソンランナー、大南博美さん



スポーツ栄養士の佐藤樹里さん。



号砲代わりに、全員セルフでクラッカーを鳴らし、いよいよスタート。


いきなり元気に走り出す人、どこに行こうか迷ってる人、いろんな人がいます。



スタート地点から一番近い給〇ポイントは、品川駅近くにあるビルの6階。エレベーターで向かいます。



こちらの「スガナミミュージックサロン品川」で補給できるのは、いきなり「体験」。しかも、ウクレレ・レッスンです。



課題曲は、牧伸二の「やんなっちゃった漫談」でおなじみのハワイアンなあの曲。弾けてくると、だんだんはまって時間を忘れて楽しめます。ここで時間をロスしても、シャルソンなら気にしなくて大丈夫。

続いてやってきたのは、風情のある旧東海道にある給〇ポイント「ゲストハウス品川宿」。この辺りは江戸時代の宿場町で、昔ながらの商店街が残っています。大都会のイメージのある品川にもこんなところがあるんですね。ここのゲストハウスは穴場ですよ。



こちらで補給できるのは、英会話体験。ちょっと及び腰になってしまいますが、「What’s your name?」に答えるだけでも大丈夫。上手にできたらご褒美がつきます。マシュマロをチョコレートフォンデュで、いただきまーす。




オシャレなカフェで休憩し、ミュージックバーでカラオケも


旧東海道の石畳の道をずーっと進んで行くと、またも給〇ポイントが見えてきました。



『旅好きな人に、全国のローカルな魅力や、その土地の風土をもっと楽しんで頂きたい』という思いでつくられたカフェ「KAIDO books&coffee」です。1階も2階も本棚がいっぱい。日本各地をテーマにした本がたくさんあり、旅好きにはたまりません。




ここでは、特製『櫻茶』が100円で補給できます。桜餅のあの香りがします。しかし味は甘くなく、すっきり締まる塩味。桜餅味でなく、桜餅によく合うお茶です。



一息ついたら、また出発です。



そろそろおなかが減ってきたなあ、と思っていたら、給〇ポイントありました。唄える酒処「オールディーズ おさむの店」です。補給できるのは、ラザニア!そして、歌声?



なんだか微妙に入りにくい雰囲気ですが、勇気を出して階段を上がって行くと、マスターがお出迎えしてくれました。



懐かしい60年代テイストのBGM、そこかしこに置いてある楽器、マスターの音楽好きが伝わってきます。そして、オリジナルのラザニアを特別価格の100円でいただきます。



カラオケで歌声も補給します。アゲアゲになってきたマスターもドラムで参戦してくれます。




他の参加者とも大盛り上がり! 初対面とは思えないくらい、和気あいあいとした雰囲気になりました。



さらに美味巡りを続けます。10分くらい走って美味しいものを補給、という流れがちょうどいい感じですね。

老舗の和菓子店「遠州家」では、名物の「閻魔いなり寿司」を特別割引・100円で補給します。



お店の裏手にある長徳寺では、閻魔大王を祀っており、それにちなんで作られたのが「閻魔いなり」。ゴマと一味唐辛子を混ぜてピリ辛味のシャリと甘めのタレで煮込んだお揚げのハーモニーがたまりません。




給〇ポイントは、品川駅を中心に大井や中延あたりまで広がっているので、健脚ランナーにも歯ごたえがありますし、まったり系の人は近場で済ませたり、いざとなったら電車を使ったりもできます。

「すれ違いになって、誰にも会わなかったらどうしよう」と思っていた他の参加者との交流もしっかりできて、楽しいシャルソンになりました。
(山根大地/イベニア)