関ジャニ∞がトップで大トリは嵐?”ジャニーズ一色”の紅白が早くも物議(NHK本部センター)

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 大みそかの風物詩が疑問視されている。NHKの『第67回紅白歌合戦』(12月31日放送)の曲順が発表され、紅組・白組含めてトップを関ジャニ∞、大トリを嵐がつとめることが明らかになった。ジャニーズを印象づける演出に「応援してます」「紅白の私物化」などと賛否両論が起きている。

■ジャニーズ印象づける演出に賛否 白組優勝は確定?

 本番まで残りいよいよ1週間を切った『紅白歌合戦』。25日に曲順が正式発表され、トップを関ジャニ∞が飾ることが判明した。ジャニーズ勢は続けてSexy Zoneが9番目、V6が19番目、KinKi Kidsが33番目、TOKIOが38番目、そして嵐が初の大トリをつとめる。

 ジャニーズファンは「最初から見逃せない」「応援してます」とウキウキ。しかしそれ以外の視聴者はジャニーズを印象づける演出にややブーイングぎみ。「紅白の私物化」「出来レース確定。白組優勝おめでとう!!」「シラケるわ」などと非難が出ている。

「曲順といい、白組司会を嵐の相葉雅紀(34)が務めることといい、失敗に終わったSMAPへの出演オファーの“取引余波”を感じさせる。NHK側からすれば、これでSMAPが出れば“ジャニーズ一色演出”でも結果オーライだったのでしょうがうまくいかなかった。結果的に、自分たちに都合の良い展開へ持ちこんだジャニーズの作戦勝ち」(報道関係者)

 そんな今年の紅白の焦点となったSMAPは、NHKが長期にわたって出演交渉を続けたものの、12月23日に事務所を通じてオファーを断った。5人全員揃っての出演は、12月26日に放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が最後となることが濃厚だ。

 そこで一部では紅白の大トリをつとめる嵐が「SMAPの後継者」と見なす報道もある。だがこちらも紅白の曲順同様、ファンの間で「SMAPみたいに大物扱いされたら違和感しかない」「“大”トリになるにはまだ貫禄不足」「(嵐に対して)めっちゃ叩かれてるけど頑張って!」と賛否両論だ。

「SMAPは世間に広く認知される『らいおんハート』や『世界の一つだけの花』『夜空ノムコウ』を発表するなど、グループとしての功績が非常に大きく、個人個人の仕事も事務所内で頭一つ抜け出ている。グループの存在感は唯一無二で、比較できる対象や後継グループを探すのは難しい。だからこそ解散が惜しまれる」(前出・報道関係者)

 事務所側からすれば、嵐は“次世代の稼ぎ頭”としてSMAPの後継者にあたるだろう。しかしファンの間では議論が絶えず、真の後継者だと判定するには、もうしばらく時間を要することになりそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。