『逃げるは恥だが役に立つ』公式サイトより

写真拡大

 TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が有終の美を迎えた。視聴率が20%超えを達成し、新垣結衣(28)が『NHK紅白歌合戦』の審査員に決まるなど、『逃げ恥』の影響は大きい。そんな逃げ恥だが、「これから何を楽しみに火曜日を過ごせば良いのだ」などの“逃げ恥ロス”が心配されている。そこで、『逃げ恥』ロスを心配している人のために、『逃げ恥』脚本家のドラマをご紹介する。

「『逃げ恥』の脚本家は、野木亜紀子さん(41)。もともとフジテレビでデビューしていたのですが、日本テレビやTBSなどにも活躍の場を広げています。デビューは36歳と遅いのですが、才能のある作家さん。ドラマ『掟上今日子の備忘録』なども手がけています。こちらは日テレなのですが、新垣結衣が主演です。西尾維新の小説の初実写化で好評を博しました。他には『重版出来!』『空飛ぶ広報室』(共にTBS系)なども手がけています。通常、漫画や小説などが実写化されると、原作ファンから批判が起きがちなのですが、野木さんの場合はうまく実写化してファンを取り込む手腕を持っています。そのため、近ごろは漫画からの実写化が多いので、引っ張りだこなんですよ。世界観を壊さずにオリジナルエピソードを追加しつつ、原作ファンも楽しんでくれる、“原作レイプ”がないドラマづくりが野木さん脚本の魅力です」(エンタメ誌編集者)

■DVDやCSでも視聴できるガッキー作品

『逃げ恥』の大ヒットは、SNS利用者を取り込んだことが大きいとされる。『逃げ恥』最終回は、Twitterなどでも逃げ恥がトレンドキーワードを占拠し、大きな話題となった。

「コンテンツとして“恋ダンス”を切り出したのも良かったのでしょうね。単体でもソーシャル拡散効果があって、それで一気にリアルタイム視聴が広がったのでしょう」(芸能関係者)

『逃げ恥』ロスが心配な人は、『掟上今日子の備忘録』のDVDやCSでの放送を見てみてはいかがだろうか。そこでも野木亜紀子が手がけた新垣結衣の姿をみることができる。ただし、星野源(35)は出ていないのでご注意を。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)などに寄稿。現在は女性向け読み物の記者・編集者として活躍中。