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『週刊新潮』(新潮社)12月15日号で、中居正広(44)とSMAPの元チーフマネージャー・飯島三智氏(58)が中心になって新事務所を設立するのではと報じられた。早くもネット上では、“中居・I女史連合 VS 木村ジャニーズ”の仁義なき抗争に発展する可能性にファンがざわついている。

■解散は序章?「いよいよ戦争が始まる」

『週刊新潮』は「『中居派タレント』結集の芸能オフィスが『SMAP』解散後のプランA」と題した特集記事で、中居をはじめ稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)、芸能界引退がささやかれる香取慎吾(39)らのジャニーズ退所、そして飯島氏と新事務所を設立するプランについて記事を展開。

 4人は契約の切れる2017年9月に、今回の解散劇の「裏切り者」と見なされる木村拓哉(44)と袂を分かち、再出発を図る模様だとしている。また同誌はジャニーズ所属のタレントが20人以上引き抜かれるのではないかと推測しており、実現すればかつてない分裂劇が起きそうだ。

 同記事を裏付けるように、飯島氏は秘密裏に行動中。今夏には田辺エージェンシーの田邊昭知社長(78)、CM制作で定評のある有力キャスティング会社の関係者、Kis-My-Ft2の玉森裕太(26)など様々な人間と密会したという報道も流れている。

 このSMAP分裂説についてファンの意見は様々。「ジャニーズ版アウトレイジ」「いよいよ戦争が始まる」とまるで“仁義なき抗争”も辞さない主張から「木村をこれ以上巻き込まず、速やかに独立していただきたい」と木村擁護の声まである。

「国民的グループがこんな終わり方をするのはファンなら誰しも納得できないところで、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)や『NHK紅白歌合戦』の寂しい幕切れ、SMAPの不当な扱いがジャニーズへの不信感を高めている。『SMAPメンバーの元気な姿を見たい』という思いが”中居派”の独立支持につながるかもしれない一方、ジャニーズにこだわるファンもいるでしょう。下手すればファン同士の争いに発展しかねません」(芸能関係者)

 しかし、中居派の独立はそううまく行くのだろうか。

 近年のジャニーズ脱退後の“生き残り例”といえば、「ONE OK ROCK」の現ボーカルTAKA(28、元NEWS)やソロ活動が目立つ赤西仁(32、元KAT-TUN)などが挙げられる。前者は10万人規模のライブや海外公演をいくつも成功させるなど、日本を代表するバンドに成長。赤西については未だ評価が割れるものの、2011年にアメリカデビューを果たし、2015年には中国・北京で「アジア人気アーティスト賞」などを受賞した。

「彼らは海外活動をメインに据え、ジャニーズの力が及ばない場所での活動が目立ちます。中居さんたちは日本のテレビ業界にズブズブですし、そうはいかないでしょう。規模も大きい話です。芸能界で幅広く権力を行使してきたジャニーズとがっぷり四つで対抗することになるのでは。そうなれば、ある局では中居の事務所のタレントが出演し、その裏ではジャニーズタレントのバラエティが放送される……なんて対立構図が鮮明になるかもしれません。テレビ局は、難しい判断を迫られるでしょう」(前出・関係者)

 数週間後に迫る2017年、男性アイドル史はかつてない変革の時を迎えているのかもしれない。その時は間違いなく中心にいるであろうSMAPメンバー5人の動向に要注目だ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。