連載25回目のご当地ラーメンお試し隊は、岩手をピックアップ。岩手と言えば、2013年に放映されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台としても、脚光を浴びましたね。インスタントで味わえる岩手のご当地グルメとは、どのようなものなのでしょうか?

今回は、海の幸が豊富な岩手のご当地ラーメンをピックアップ!

海の幸をギュッと凝縮した「岩手磯ラーメン」

岩手は、多種多様な麺文化が特徴。たとえば、400年以上の歴史があると言われている「わんこそば」、コシの強さで知られる「盛岡冷麺」、肉味噌やキュウリ、ネギがのった「じゃじゃ麺」の3つは、“岩手の3大麺”と呼ばれています。さらに、岩手の海の幸の旨みをギュッと凝縮した「磯ラーメン」も人気です。

海の幸に恵まれている岩手は、養殖わかめやアワビの水揚げ高が日本一。寒い季節は、カキやサケ、ナマコなどの水揚げが増えるそうです。特に、三陸地域は磯ラーメンを出す店舗が多く集まっており、ウニや貝類、海藻など、さまざまな具材を、ぜいたくに盛りつけた磯ラーメンも楽しめます。

そんな岩手の磯ラーメンをインスタントでも味わえるのが、「岩手磯ラーメン」(テーブルマーク)。さっそく、作っていきましょう!

岩手磯ラーメンの内容量は104g(麺65g)。お湯を入れて、 4分待てばできあがりです

岩手磯ラーメンの内容量は104g(麺65g)。お湯を入れて、 4分待てばできあがりです

具材は、わかめやなると、メンマ、メカブなど。見た目は、エースコックのロングセラー製品「わかめラーメン」にも似ています

ノンフライ麺は、モチモチした食感でとても美味しいです

ノンフライ麺は、モチモチした食感でとても美味しいです

「ヌーハラ」も何のその。あまりにも美味しいので、思いっきりすすっています(笑)

「ヌーハラ」も何のその。あまりにも美味しいので、思いっきりすすっています(笑)

磯ラーメンは、磯の香りが好きな方なら、絶対にハマること間違いなし。しかし、磯の香りがとても強いため、これが苦手な人にはちょっと辛いかな……という印象です。

スープは、海鮮のダシが効いており、あっさりとした味付け。スープを飲んだ後は、鼻の奥に磯の香りをほのかに感じます。おそらく、わかめやメカブなどの海藻類が豊富に入っているためかと思います。麺は、テーブルマーク自慢のノンフライ麺で、モチモチとした歯触り。ちまたでは、「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」が話題ですが、ついズルズルと音を立てて、美味しくいただきました。

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絶品の「チータンスープ」

次に紹介するのが、“岩手の3大麺”のひとつでもある、じゃじゃ麺。ゆでたうどんに肉味噌をかける、岩手のご当地料理です。似た名前の料理に「ジャージャー麺」がありますが、こちらは、中華麺に肉味噌をかけて食べる料理とのこと。名前も見た目も似ていますが、まったく異なるものなので、ご注意ください。また、岩手だからって、「じぇじぇじぇ麺」でもないですよ!

それでは、「じゃじゃ麺」(小山製麺)を作っていきましょう。

インスタントのじゃじゃ麺ですが、「黒ごま肉味噌たれ」が付属しています

インスタントのじゃじゃ麺ですが、「黒ごま肉味噌たれ」が付属しています

乾麺は、沸騰したお湯に麺を入れて10分ほどゆでると完成します

乾麺は、沸騰したお湯に麺を入れて10分ほどゆでると完成します

お好みの具材をトッピングして、じゃじゃ麺のできあがり!

お好みの具材をトッピングして、じゃじゃ麺のできあがり!

じゃじゃ麺のポイントは、乾麺とセットで入っている“ちょい辛”の黒ごま肉味噌たれ。ただし、この肉味噌だけを食べると、かなり塩辛く感じるので、麺とよく混ぜて、辛さをなじませながら食べるといいでしょう。また、じゃじゃ麺をそのまま食べても美味しいのですが、おろしニンニクや酢、ラー油などを、お好みでかけてもいいです。いろいろと試して、ベストの組み合わせを探していきたいですね。

麺を食べ終わったお皿に、ゆで汁と溶き卵をトッピングしてチータンスープを作りました

麺を食べ終わったお皿に、ゆで汁と溶き卵をトッピングしてチータンスープを作りました

さらに、ご当地ラーメンお試し隊では、麺を食べ終わった後に、「チータンスープ(チータン=鶏蛋=鶏の卵)」を作ることを推奨します。このチータンスープは、お皿に残った肉味噌に、ゆで汁と溶き卵を加えたスープのこと。今回、実際に食べてみましたが、具材が多少残っていた方が美味しいので、ぜひみなさんも試してみてください。

このように、麺とスープの両方を楽しめるじゃじゃ麺は、かなりお得なインスタント麺と言えそう。具材を追加でトッピングしたこともありますが、全体的な満足度はかなり高いです。岩手の食へのこだわりを十分に感じることができました。本場のじゃじゃ麺も食べたいところです。

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(おまけ)今回は、岩手の物産をご紹介!

写真は、左から「かもめの玉子」(さいとう製菓)、龍泉洞の化粧水(岩泉乳業)

写真は、左から「かもめの玉子」(さいとう製菓)、龍泉洞の化粧水(岩泉乳業)

今回のおまけは「かもめの玉子」(さいとう製菓)と、龍泉洞の化粧水(岩泉乳業)です。さいとう製菓は、本社や和菓子工場、沿岸5店舗(本店、マイヤ店、大槌店、高田店、気仙沼店)が東日本大震災によって流失してしまいましたが、震災後1か月で、かもめの玉子の製造を再開しました。龍泉洞の化粧水は、岩泉ヨーグルトで知られる岩泉乳業の製品。東北各地に大きな被害をもたらした2016年の台風10号により、本社建物や工場の1階部分が浸水し、ヨーグルトの製造休止に追い込まれたとのこと。東北の復興を願って、百貨店の物産展やアンテナショップなどで見かけた際は、ぜひ手にとってみてください。

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連載25回目は岩手を制覇! めざせ、47都道府県!

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>> じぇじぇじぇー麺? 「じゃじゃ麺」って、“一度で二度美味しい”のを知っていますか? の元記事はこちら