トランスフォーマーのロボットが現実に? 人型変形ロボット製造プロジェクトが凄い

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トランスフォーマーのように人型に変形するロボットが現実になるかもしれない。
ソフトバンクグループのアスラテック株式会社、チーフロボットクリエイター:吉崎 航)、三精テクノロジーズ株式会社、株式会社BRAVE ROBOTICSは、今後、共同で有限責任事業組合(以下、「LLP」)を設立し、乗用人型変形ロボット「J-deite RIDE(ジェイダイト・ライド)」を開発することで合意した。

「J-deite RIDE」は、人型(ロボットモード)と車型(ビークルモード)とに完全変形できる、全長約4メートルのロボットだ。ロボットモードでは二足歩行が可能で、ビークルモードでは人が乗って運転できるようになるとしている。

■メカデザイン協力は「機動戦士ガンダム」の大河原邦男氏
「J-deite RIDE」は、BRAVE ROBOTICSおよびアスラテックが参画する変形ロボット製造プロジェクト「Project J-deite」(https://j-deite.jp/)の一環として、2015年6月より開発を進めており、BRAVE ROBOTICSが主にハードウエアの設計・製作を担当し、アスラテックが主にロボット制御システム「V-Sido」(ブシドー)によるソフトウエア開発を担当している。

さらに今回、新たに三精テクノロジーズが「J-deite RIDE」の開発に参画することとなり、3社で「J-deite RIDE」の開発を加速させ2017年中の「J-deite RIDE」の完成を目指し、テーマパークや各種イベントへの参加、一般企業のプロモーション活用などによる事業化を図るとしている。


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プロトタイプ



プロトタイプ


また、三精テクノロジーズを中心に、量産化を視野に「J-deite RIDE」をベースにしたアミューズメントパーク向け乗用人型変形ロボットの開発を進めていく計画だ。それに関連し、2016年11月14日よりアメリカのオーランドで開催される世界最大級のアトラクション関連トレードショー「IAAPA Attractions Expo 2016」に全長約1.5メートルのプロトタイプを出展している。


全長約1.5メートルのプロトタイプ


気になるロボットのデザインだが、ロボットの魅力向上のためにメカデザイン協力としてメカニックデザイナーの大河原邦男氏を迎えた。大河原氏は「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツ(ロボット)のデザインで有名なので、ご存じの方も多いだろう。

同氏のメカデザイン協力は、「J-deite RIDE」をはじめ今後「Project J-deite」で製作される他のロボットにも反映される予定だ。


メカデザイン協力・大河原邦男氏によるアイデアスケッチ
(現時点のイメージで、今後変更の可能性がある)



メカデザイン協力・大河原邦男氏によるアイデアスケッチ
(現時点のイメージで、今後変更の可能性がある)


夢があるプロジェクトであるだけに、「J-deite RIDE」の完成を楽しみに待っていよう。


ITライフハック 関口哲司