触りたくなっちゃう!ツヤ美肌は「肌の免疫力」を高めてつくる

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秋から冬にかけてお肌の乾燥、肌荒れが気になりはじめる女性も多いのではないでしょうか? 

そこで今回は、お肌をツヤツヤにする方法として注目されている最新スキンケア“肌免疫力”について、薬剤師である筆者がお伝えします。

 

◼︎肌免疫力のポイント1:弱酸性の天然クリーム

ご存知の方も多いかもしれませんが、肌は弱酸性に保たれています。この理由は、肌から細菌やウイルス、有害な物質が体に入らないようにバリアするため。しかし、この弱酸性の肌を保つためには、しっかりと“天然のクリーム”で肌の角質を覆う必要があります。

天然のクリームの成分となるのが、皮脂や汗から出てくる排泄物の乳酸・クエン酸・尿素。いらないアミノ酸が肌を保護する天然のクリームへと生まれ変わるのです。

天然のクリームを効率よく作るためには、栄養豊富なきれいな血液が流れるように、体を内側からのケアすることが大切になっていきます。また、肌が弱酸性であることで、肌の細胞同士が引き締まりやすくなり、きめ細やかな肌になることも期待できます。

 

◼︎肌免疫力のポイント2:ランゲルハンス細胞

“肌免疫力”の最重要な鍵を握っているのが、皮膚の免疫細胞であるランゲルハンス細胞です。

肌は弱酸性でバリアを作っていますが、アルカリ性のものを肌に反応させると中和する反応が肌で起こります。このときに、ランゲルハンス細胞が脳に指令を出して、天然のクリームをもっと分泌することを促して、肌を弱酸性に保とうとして皮膚の代謝を促すようになります。そのため、化粧水をつける時や入浴時に弱アルカリ性のものを肌に取り入れることで、天然のクリームが肌から出やすくなるのです。

逆に弱酸性のものを外から取り入れてしまうと、ランゲルハンス細胞は怠けてしまい、自分から天然のクリームを出さなくなっていまいます。

 

◼︎肌免疫力のポイント3:ストレスは溜めないで

ストレスが持続的にかかる状態になると、肌の層が薄くなると言われています。これにより、肌のバリア機能が失われていくのです。

これでは、ランゲルハンス細胞の機能を低下させていまい、天然のクリームを出すことを抑えてしまいます。また、肌トラブルがひどくなったり、添加物の多い化粧水、化粧品を長期間使っていると、ランゲルハンス細胞が徐々にいなくなってしまい、シミやシワが深くなりやすくなります。

ストレスがかかると顔が老けて見えやすくなるのは、このような理由から肌の状態を悪くするからでもあるのです。

 

いかがでしたか? 忙しい毎日の中でもストレスも溜め込まないように、リラックスタイムには弱アルカリ性のお湯につかるようにするといいですよ。また、過度な外からの肌のお手入れは、逆効果になることもあると知っておきましょう。

【筆者略歴】

宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

【画像】

※ Nina Buday / shutterstock