風邪の予防にも!免疫力をアップさせる「秋の食材」5選

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日に日に秋の気配が強まるとともに、空気の乾燥が気になる季節になってきました。

人のカラダも自然の影響を強く受け、その季節に合った食物を摂ることで健康を維持できると考えられているのが中医栄養学です。中医栄養学では五行学説というものを基盤としているのですが、その中でもやはり秋は“燥”の季節とされ、肺や肌、大腸に注意をするようにとされています。

そこで今回は予防医療推進協会の理事長を務める筆者が、中医営養学と現代栄養学の両観点から、今が旬で免疫力を高める食材をご紹介します。

■今が旬!免疫力をUPさせる食材

(1)レンコン

レンコンにはビタミンCが非常に多く含まれる上に、デンプンで覆われているため、熱に強いというのが特徴です。しかもポリフェノールの一種、タンニンも含まれているので、ビタミンCとタンニンのW効果で鼻や喉の粘膜を強化し、免疫力をアップしてくれます。

(2)かぼちゃ

ハロウィンでも主役のかぼちゃ。収穫時期は夏ですが、収穫後、熟成させてこの時期が甘みもほどよく食べ頃です。かぼちゃには血行をよくしてくれるビタミンE、粘膜を強くし抗酸化作用も強いβカロテンやビタミンC、むくみ対策によいカリウムなど、様々な栄養素が多く含まれています。

また、かぼちゃは中医営養学でも“脾胃を補養し、体を温め気を補益する”とされ、体を温め胃の調子を整えて栄養の吸収を高めてくれるとされています。

(3)里芋

秋のお月見に里芋を供える地域もあるように、里芋の旬は秋です。調理の際にあのネバネバが気になる人もいるようですが、あのネバネバ成分は胃壁や腸壁を健康に保つだけでなく、善玉菌まで増やしてくれるムチンという成分です。

そして同じくネバネバ成分であるガラクタンは、脳の活性化にも役立つとして、近年注目されている成分でもあります。

腸内環境は免疫力の要。煮物のイメージが強い里芋ですが、意外とカレーやグラタンにも向いているので、色んな食べ方を楽しんでみてはいかがでしょうか?

(4)きのこ類

秋の味覚の代表的なひとつである、シイタケなどのきのこ類。きのこ類は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれていて、腸内環境を整える作用があります。

しかも免疫力を高めてくれる水溶性食物繊維の一種βグルカンも多く含まれているため、インフルエンザや風邪が気になるこれからの季節には欠かせない食材といっていいでしょう。

(5)キウイ

スーパーに行けば年中あるので、旬が分からない食材のひとつでもあるキウイですが、実は11月に旬を迎えます。キウイには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が多く含まれているため、慢性便秘気味の人でも1日に2個のキウイを食べるとお通じがよくなるといわれるほどで、腸内環境を整え免疫力をアップさせてくれます。

しかも痩せ菌まで増やしてくれるという嬉しい効果も報告されています。

昔から、旬の食べ物にはその季節の人のカラダに合った栄養素が多く含まれているといわれています。今では食べ物の旬が分からなくなるほど年中なんでも手に入りますが、今一度、旬の食材を見直してみてくださいね。

【参考】

※ 食品成分データベース

 【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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