アラサー以降は放置NG!「虫刺されあと」が残る前に積極的ケアを

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すっかり秋になったのに、虫刺されのあとがなかなか消えていない……と気になっている方はいませんか?

特に黒いシミになってしまったら、そのままにしておくと自然と消えるのにはとても時間がかかってしまいます。加えて、加齢と共に消えなくなってくる場合もありますので、アラサー以降ならば積極的にケアをしたいところ。

今回はエステティシャンの筆者が、積極的に取り組みたい虫刺されあとのケアについてご紹介します。

■どうしてあとが残るの?

虫に刺されると、痒みの成分や虫自体が持つ細菌などが体内に入ります。そのせいで人は、アレルギー反応を起こし痒みが出ます。虫の出す痒み成分だけに反応をした場合、比較的痒みも早く収まり、あとにも残りにくい傾向がありますが、痒み成分以外のもので反応をしている場合は腫れがひどくなったり、痒みも長引き、炎症を起こし化膿する人もいます。

また、掻いたときの擦り傷に細菌が感染することもあります。そうなると、掻く摩擦だけでなくメラノサイトが刺激され、だたの虫刺されとは違った反応を引き起こします。

■虫刺されあとを作らない!

刺されたら放っておかず、即ケアを行いましょう。

(1)かゆみ止めをつける

かゆみ止めは、“かゆみを抑える成分”と、“炎症を鎮める成分”両方入っているものを使用しましょう。

(2)紫外線に気を付ける

炎症を起こしている部分に紫外線を浴びると、シミになりやすくなります。また、薬の種類によっては、紫外線を浴びることで色素沈着が発生する場合がありますのでこちらも気をつけましょう。

(2)キズをガードするパッドを使用する

プチっと水疱のようになる人もいますが、その水疱を掻いてしまったり、そもそも掻き過ぎて傷になった場合は、傷の上に貼るパッドを使用するのがお勧めです。

■できてしまった虫刺されあとのケア法

虫刺されによってできたあとは、掻きむしったり炎症をしたあとに起こる色素沈着か、もしくはメラノサイトが刺激されたいわゆる“しみ”か、主にどちらかになります。

そのため“美白ケア”を行うことが有効です。

(1)美白化粧水とボディクリーム

ケアする化粧品はすべて美白タイプのものを使用しましょう。体はお顔より皮膚が厚いため、気長に行う必要があります。

または皮膚科などで、イオン導入を体に行ってもらうのもよいでしょう。

(2)ボディスクラブ

週に2回程度、しみのところを中心にスクラブを行います。念入りにやり過ぎると、逆に摩擦でしみを広げてしまうので注意しましょう。スクラブを行うことで、化粧品の浸透がよくなり効果が出やすくなります。

(3)美白パック

同じく、しみ用の美白パックを行います。一時的にすぐに効果がみられる場合もありますが、こちらも継続する必要があります。

(4)代謝アップ

アラサーになると、10代や20代前半に比べて代謝が衰えてきます。皮膚のサイクルも代謝に伴いますので、代謝を上げることでターンオーバーが促進されやすくなり、体からしみを消すことを早めることができます。

睡眠や食事に加え、運動を行うことが代謝アップには必須です。加えて、マッサージを行うことで、さらに代謝を上げることができます。

(5)食事

ビタミンCやターンオーバーを促進するビタミンEなど、ビタミンを多く摂るよう心がけることと、皮膚の成分であるたんぱく質を摂ることが大切です。また、秋冬になると乾燥が進み、乾燥での痒みが出てきます。虫刺されによりできたしみを余計に悪化させる可能性がありますので、保湿のケアも行ってください。

毎晩、保湿クリームをつけてマッサージすると、乾燥ケアと代謝アップの両方にとても効果的です。

できてしまった虫刺されあとは、早く対応することで悪化を防げます。2〜3か月が平均ですが、それ以上かかることもありますので、体も顔と同じく労わって、継続してケアしていきましょう。

 【筆者略歴】

山田みき ・・・ エステティシャン・美容師。自身のアトピー・アレルギーを機に美容を学ぶ。NHKにてエステ指導や雑誌掲載多数。エステ・ヘアメイク・着付け各種コンテスト優勝及び上位入賞の経験をもつ。

【画像】

※ Africa Studio / Shutterstock