在庫はあるの?意外と知らない「卵子の数」に関する勘違いとは

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仕事も充実している!まだ遊びたい!まだ結婚生活に縛られたくない!そう思う女性が年々増加している今。晩婚化が進み、不妊に悩むカップルが6組に1組ともいわれています。

「いずれ結婚して子どもも欲しいけど、今はまだほかにやりあたいこともあるし、結婚すればそのうち子どももできるから」そう思ってはいませんか? たしかに今は女性でもバリバリ働いて自分の時間を楽しむ時代となっています。しかし、そんな時代はここ20〜30年のこと。はたして体のメカニズムがそうそう簡単に変化するものでしょうか?

そこで今回は、健康管理士、心理カウンセラーとして多くの不妊に悩む女性と向き合ってきた筆者が、意外と知られていない卵子に関する知識についてご紹介します。

■お腹の中にいる時が一番卵子が多い

恥ずかしくて病院には行けないけど、実は子どもが欲しいというお悩みで筆者のもとを訪れる女性に多い“勘違い”。それが、排卵周期と同じように卵子が作られていると思い込んでいること。

実は卵子はまだお腹の中にいる妊娠20週頃が最も多く600〜700万個。その後は減少を続け生まれた時にはすでに約200万個まで減少し、初潮を迎える時には20〜30万個と激減します。生理が始まってからは毎月の排卵の他にも自然に卵子が減少し、加齢とともにその数はどんどん減っていき、閉経を迎えてしまうのです。

■卵子も老化する

このように胎児のうちに体内で作られた卵子は、人が誕生して年を重ねるのと同じように老化していきます。いくらメイクやファッションで若見えを目指しても、こればかりは老化を止めることはできないのです。

しかもアラフォーになると卵子の減少が加速するので、老化した数少ない卵子で妊娠を試みることになってしまいます。

■卵子の老化を遅らせるには

同じ年齢でも血管年齢や肉体年齢の若い人は体内の年齢も若いとされているため、少しでも卵子の老化を少しでも遅らせたい場合は、ビタミンCやEなどの抗酸化ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化成分をしっかり摂ること。

そして糖化による老化を防ぐために食べる順番に気を付けたり、糖化防止作用があるとされるショウガや緑茶を摂ったり、体内でできてしまったAGEs(終末糖化産物)をためないといわれているアーモンドやクルミ、ピスタチオなどを上手く摂取して、少しでも酸化や糖化を防ぐよう心がけたいものです。

いかがでしたか? 卵子について勘違いしていた方も少なくないはず。体内年齢の老化を防ぐためにも、生活習慣を見直してみてもいいかもしれません。

【参考】

卵子の老化(加齢婦人の卵子) - FUJI Infertility & Menopause News

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※ Vasilyev Alexandr / shutterstock