たるみ予防のつもりが…老け見え「ブルドック顔」をつくるNGケア
年齢とともに気になる“たるみ”。母親の顔をみて、自分も将来こうなるんだ……と思って必死にケアをしている人も多いはず。“たるみ”問題は加齢をはじめ、骨格や遺伝が原因にもなりますが、実は間違ったケアが原因のことも多いんです。
そこで今回は、そんなNGケアを美容ライターの筆者がご紹介します。
■1:がんばりすぎるマッサージケア
引き上げマッサージやむくみ取りマッサージなど、顔のマッサージケアは多岐に渡りますが、力加減が強いとたるみを引き起こすことに。
顔のマッサージは体のマッサージ同様、血液の循環を良くしてコリやむくみ解消することを目的としているため、たるんだ肌を引き上げることはできません。それでも“引きあがったようになる”理由は、コリやむくみが解消されてそう見えるだけ。無理にゴリゴリと力を入れてマッサージをするほど、摩擦の刺激で肌内部の状態が悪くなり、たるみやすくなります。
特に目元のマッサージは要注意。肌の中でも一番皮膚が薄い部分なので、引き上げたり、こするような動作は絶対にNG! クマやむくみケアの一環でマッサージをする場合は、軽く指で圧をかけるような指圧式にしてください。
■2:毎日ポニテやまとめ髪にしている
たるんできたかも……という人に多いのがまとめ髪での引き上げテク。物理的に肌を引き上げているので、もちろん顔が引きあがったように見えますが、毎日同じ髪型をしていると、頭皮がカチカチに! 頭皮が硬くなると、顔のたるみだけでなく、シワや二重あご、くすみなどあらゆるトラブルの原因にも。
昼間はダウンスタイルでも自宅に帰ったらとりあえず髪の毛をまとめる、という人も頭皮をあまりひっぱらないようにしてください。
1でマッサージをやりすぎないこと、と書きましたが、マッサージをするのであれば、頭皮マッサージをオススメします。シャンプー時に頭皮マッサージをセットで行うことで、頭皮が柔らかくなり、顔のマッサージをする必要もなくなるかもしれません。
■3:ダイエットを繰り返す
顔にあるお肉のせいでたるむ……という理由からダイエットを繰り返してはいませんか? 体重が減ったときに一番始めに変化が現れやすいのが顔。実は体重の増減が激しい人ほど、たるみの中でもほうれい線が目立つようになるんです。これは顔の皮下脂肪だけがなくなり、皮が余ってしまうのが理由。
ダイエットでたるみを引き起こさないようにするためには、顔の筋肉を鍛えるような運動を取り入れるのがベターです。顔ヨガや風船をふくらましたり、口を大きく動かす運動も◎。
■4:無表情であることが多い
表情筋を使うとおでこのシワや目のシワ、ほうれい線が出てくるから、なるべく顔は無表情……なんていうびっくりな話も悩みを抱えている人にとってはあるそうですが、これも勘違い! おでこや眉間のシワは無表情というよりも、怒ったり、目だけで何かを追うからできるもの。逆に無表情でい続けることで、筋肉はどんどん衰えてたるむという事実を忘れないで。
笑ったときにできるシワはいわゆる“笑いシワ”=“幸せの象徴”です。笑いシワは年をとってもハッピー感のある顔つきとして好感度が持てますが、ブルドック顔の口角が下がった無表情な顔つきは不幸オーラしかないもの。どちらが素敵かは言うまでもありませんよね。
いかがでしたか? 「重力に負けるものか!」とがんばりすぎるよりも、肩の力を抜いたほうがたるまない生活になるもの。今日からはがんばらないケアにシフトしてみてくださいね。
【筆者略歴】
※ 矢粼 彩 ・・・ 女性誌を中心に各メディアにて美容ライターとして17年活躍中。「最新の正しい知識や情報と共にトータルビューティを叶える」理念の元、日本ダイエット健康協会公認ダイエットインストラクターとしてパーソナルケアやメディアでも発信中。
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