SB藤谷の右クロスから先制点!U-19代表が目指してきたクロス精度向上の成果も
前回のAFC U-19選手権でU-19日本代表の敗因のひとつとなったのがクロスの精度の低さだった。当時はMF松本昌也やMF奥川雅也といったサイドを主戦場としていた選手たちが負傷。敗れた北朝鮮戦もクロスこそ上がるものの、中央の選手に合うボールが上がる回数が少なかったため、内山篤監督は今回のチーム発足当初からサイド攻撃、クロスの精度向上の部分にこだわって指導を続けてきた。
藤谷はU-19代表で主軸を担ってきた右SB。昨年のAFC U-19選手権予選でもその突破力とクロスがチームの大きな武器となっていた。だが、今年は右足ハムストリングスの肉離れによって離脱。回復した箇所をまた痛めてしまったことで3か月も離脱することになってしまった。神戸のために早く復帰すること。同時にU-19日本代表の一員としての責任感も強い藤谷は「ここまでには治したいと思っていた。試合に出るためにも代表に選ばれたいと思っていた。この年代での世界大会は1回しかありませんし」とAFC U-19選手権までに戻ってくることを目指していた。
7月に復帰し、U-19日本代表にも8月の海外遠征から復帰を果たした。まだ試合勘は十分ではなく、この日もスピード感溢れる攻撃参加を見せた一方、守備面では危ないシーンもあった。本人も「試合勘を戻さないとダメだし、プレーの流れの中でのクロスの精度がまだまだ低い」と感じているだけに、今は状態を上げることに集中。そしてアジア決戦では自信を持って「自分がやれるプレーをしっかり出せればいい」。アジア突破のカギを握る存在のひとり。右サイドで優位に立ち、この日のようにそのクロスでゴールを演出して勝利に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)

