かかも鉄郎も肝心なところでちっとも役に立たない「とと姉ちゃん」137話

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連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第23週「常子、仕事と家庭の両立に悩む」第137回 9月9日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出:岡田健


9月9日の夜、常子(高畑充希)の叔父・鉄郎役の向井理が主演の連続ドラマ「神の舌を持つ男」の映画化(12月3日公開)が発表された。それには、なんと、かかこと君子役の木村多江も出るそうで、「とと姉ちゃん」の撮影中に向井と木村ふたりして「神の舌〜」の撮影にも参加していたことになる。

鉄郎はともかくとして、最近のかかがあまり活躍してないのは別の仕事のせいだったのかと思うと残念。常子のモチーフになった実在の人物の母親は、雑誌(暮しの手帖)に掲載する服や小物などの制作をしていたそうで、家族の洗濯をするだけではなく、そういう描写をドラマでも観たかった。

星野(坂口健太郎)と別れた常子は、再び「あなたの暮し」の仕事ひとすじに戻った。商品テストの次なるターゲットは三種の神器のひとつ洗濯機。
オフィスにずらっと並んだ洗濯機を見て、注水と排水はどうしているんだろう? と思ったら、あとで外に移動していて、まあなんとかしているようだけど、それにしても大変な作業だ。

そんなとき、カストリ雑誌まがいの週刊誌に「あなたの暮し」批判が掲載されてしまう。
気に病む常子に対して花山(唐沢寿明)は、「あなたの暮し」は40万部を誇っていて、少部数の週刊誌に何か書かれたところでたいした影響力はないと取り合わない。

だが今度は、全国紙・大東京新聞が著名な文筆家のコラムに「あなたの暮し」批判を書かせたことで、状況が変わってきた。突如、「あなたの暮し」の商品テストに疑問を抱く者が増えたのだ。

洗濯機の新製品の販売を開始した赤羽根(古田新太)もごきげん。
常子たちへ日々行っている“小さな報復”を「何度も繰り返していけばいずれ大きな一歩になる」という持論の一例として考えている赤羽根。

「あなたの暮し」のオフィスに問い合わせがじゃんじゃん来てみんなが困っているとき、記者・国実(石丸乾二)から電話で取材の依頼。常子は新聞社を訪ねる。
「なにか怨みをお持ちなんですか?」と単刀直入な常子。いやいやいや、いきなりそんなふうには聞いても、相手は何も応えようがない。

国実は「あなたの暮し」に影響力があるからこそ、本当に公平にテストしているか確かめたいと言う。至極全うな考えだ。

どうするとと姉ちゃん!
(木俣冬)