「LIFE!」#14 田中「やさしいねぇウッチャン」 内村「バカにしてんだろ」
（テロップ：内村選手おめでとう！金メダル男！）
リオオリンピックのため1ヶ月放送をお休みしていた『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』（NHK総合 毎週木曜22：25〜）。第14回（9月1日放送）に放送されたコントは「プラス車掌」「朋香ちゃんぶった切る」の2本のみ。トークやVTRで“夏のいろいろ”を振り返る放送となった。
お休み中もネット企画で『LIFE!』
オリンピックで放送がお休みの間、『LIFE!』ではネット企画『夏だ！飛び出せLIFE!』で期間限定の特別動画を配信している。ご丁寧なことに、新しい動画が公開されるのは放送時刻と同じ毎週木曜22時25分。LIFE!ファンに木曜夜のお楽しみをちゃんと残してくれたと思うと嬉しい。
「LIFE!メイク講座」で、うそ太郎のメイク動画を公開した星野源には「アクセス数がスゴかった」と報告。「どれくらいスゴいかというと、どうしたろうかしゃんのウン倍！」と無関係のムロツヨシをいじる。
「LIFE!アニメ化プロジェクト」で彦美の声を演じた石橋杏奈には「美人美人だと思っていましたが、あなたは声も美人……！」と持ち上げ、テレビの前のお母さんに感謝させようとする。
「イカ大王の夏のラジオ体操行脚」でロケに出た塚地武雅には「LIFE!の中でロケをいっぱい稼働してくれてマジリスペクトです」と言いつつ「都内で済まさず全国各地ちゃんと行ってください」と釘を刺す。
そして、プラス車掌が座長・内村光良に切り出したのは8月5日放送の『開幕直前！リオ五輪が100倍楽しくなるテレビ！』での出来事。
オリンピック期間中「リオオリンピック盛り上げ隊」として、コントキャラたちによる応援VTRを『デイリーハイライト』内で放送していたLIFE!。『開幕直前〜』では、“ゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・ディレクター”三津谷寛治（内村光良）による「三津谷の部屋 五輪アナ激励編」が放送された。しかし、このコントの台本が内村に届いたのは、なんと収録日の前夜だったそう。
田中「そんな雑な扱いをされたにも関わらず、一言も文句を言わず、完璧に台詞を入れてスタジオにやってきた！……。やさしいねぇウッチャン……」
内村「バカにしてんだろ（笑）」
このやりとりのあと、「三津谷の部屋 五輪アナ激励編」がもう一度放送された。三津谷の部屋に呼び出されたのは阿部渉、一橋忠之、杉浦友紀、有働由美子のNHKアナウンサー4人。裸足にローファーを履く一橋アナに「リオ五輪中はスネまですっぽり収まるくらいの長い靴下を履いてください」、有働アナに「あさイチ終わりで、星野源会いたさに、スタジオの外をウロウロするのはやめてください」などと、三津谷さんは一人ひとりに声をかけ注意をうながしていく。
「三津谷の部屋」は「プラス車掌」同様、相手をいじることで成立するコント。素のリアクションを引き出す必要があるため、撮り直しはできない。ましてや今回の相手はお笑い畑ではないNHKアナ。そんな一発勝負のコントなのに台本が前夜に来ていたのである。
この逆境で文句も言わず、完璧に台詞を入れ、現場をきっちり仕上げるとは……。やっぱり、やさしいねぇウッチャン……。
今日の名言
今回はコントが少なかったこともあり「今日の名言」は無し。それでもあえて名言を選ぶなら、西田尚美のこの一言だと思う。
「親心で……！」
この日のトークコーナーでは「夏の思い出」として、7月7日に行われたコントライブ「LIFE! SUMMER FESTA 2016」の様子をVTRで振り返った。意外にも、これがLIFE!初の客前ライブ。昼夜2回公演を行い、会場の舞浜アンフィシアターは各回2000人のお客さんで埋まった。
「スーパースター」などお馴染みのキャラコントが繰り広げられるなか、「無敵の男 vs カッツ・アイ」では臼田あさ美が1ヶ月猛特訓したアクションを披露。VTRを観終わった臼田はコメントを求められ涙ぐんでしまう。そこになぜか西田尚美もつられて泣いてしまうのだ。
臼田「みんなが、田中さんとか内村さんとかも、いっぱい声かけてくれたり、惜しかったなぁとか言ってくれたりとか……」
西田「いまも泣きそう私も……」
内村「おめぇ、アクションしてねぇじゃねぇかよ！（笑）」
田中「なんで!?」
西田「思い出してもう、親心で……！」
西田尚美と臼田あさ美の実年齢は10歳程度しか離れていない。それでも「親心で」と涙ぐんでしまう。コントで親子役が多いせいもあるだろうが、チーム内で後輩をしっかり見守っているのだろうなぁ、と思わせるやりとりだった。
『LIFE!』はまたまた長いお休みに入り、次回は約1ヶ月先の9月29日（木）放送。引き続き『夏だ！飛び出せLIFE!』で木曜夜の寂しさを埋めようと思います。
（井上マサキ）
