2015年2月に中国の自動車メーカーであるBYDオートが、同社製のEVバス5台を京都急行バスに納入した。これはBYDオートにとって非常に大きな出来事であり、技術と品質に対する要求水準が厳しい日本市場に受け入れられたことは、BYDオートの技術と品質の高さを証明したとの見方もある。(イメージ写真提供:123RF)

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 2015年2月に中国の自動車メーカーであるBYDオートが、同社製のEVバス5台を京都急行バスに納入した。これはBYDオートにとって非常に大きな出来事であり、技術と品質に対する要求水準が厳しい日本市場に受け入れられたことは、BYDオートの技術と品質の高さを証明したとの見方もある。

 中国メディア今日頭条はこのほど、日本人はもはや中国車を見下してなどいないと主張。中国メーカーの自動車が「こじあけるのが難しい日本市場」に参入することに成功したことを誇らしげに伝え、BYDオートの各種EV車がいまや世界市場でシェアを拡大していることを紹介している。

 まず記事は「こじあけるのが難しい日本市場」に中国メーカーの自動車が参入できたこと、つまりBYDオートがEVバスを日本企業に納入したことについて、「日本人は中国車を馬鹿にしていると誰が言った?」と伝え、この出来事がBYDオートだけでなく中国人にとっても誇らしい出来事だったという見方を示した。

 さらにBYDオートの各種EV車は現在、世界の43の異なる地域、190以上の都市で活躍していることを紹介。クリーンエネルギーをテーマとしたリオ五輪にとってもBYDオートのEVバスは「必要不可欠だった」と説明、またEVバスの他にもブラジルではBYDオートのEVタクシー、EVパトカー、EV物流車なども走行していると指摘した。

 クリーンエネルギーを利用した自動車は、今後ますます必要とされていくだろう。だからこそリオ五輪もクリーンエネルギーをテーマの1つに掲げたわけだが、こうした需要の大きさという点ではBYDオートのEV車はまさに大きな発展の見込める市場で成長している。しかしBYDオートの日本市場参入をもって中国自動車メーカー全体の技術レベルの向上を主張するのは多少乱暴であり、中国車が今後日本市場に参入するには自動車の信頼性の向上などまだまだ課題が多いのは間違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)