中国メディア・駆動之家は23日「日本の大学生は毎日何を食べているのか」とする記事を掲載した。主に日本の大学の学生食堂を紹介するものだが、そこにはしばしば「ゲテモノ料理」が取りざたされる、中国国内の大学の食堂に対する嘆きも混じっているのだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・駆動之家は23日「日本の大学生は毎日何を食べているのか」とする記事を掲載した。主に日本の大学の学生食堂を紹介するものだが、そこにはしばしば「ゲテモノ料理」が取りざたされる、中国国内の大学の食堂に対する嘆きも混じっているのだ。

 記事は、近ごろ中国国内の各大学における「暗黒料理」がネット上で拡散しているとして、ミカンと肉の炒め物、イチゴと牛肉の煮物などといった奇抜なメニューを紹介。「実験室で皮をむいた肉を、そのまま油の入った鍋に放り投げているんじゃないのか」と酷評した。

 そのうえで「日本の大学の学生食堂は独創的だ。しかも外部にも開放されているため、安くておいしい。さらに、学生のニーズにこたえ、新しい設備やメニュー、サービス上で十分に工夫をしている」と説明。そして、ビュッフェスタイルを採用している大東文化大学のほか、東京大学、東洋大学、立教大学、中央大学、京都大学、神奈川大学、文教大学、名古屋学院大学、法政大学の学食を取り上げ、廉価でありながらバラエティ豊かなメニューが用意され、人気を集めていることを紹介している。

 記事はさらに、日本の学食はどうしてここまで工夫を施すのかと問題提起。少子化に伴う大学間の競争が日増しに激しくなっており、生き残りのためには学食も他校にない特色を打ち出すことが重要になってきていると解説した。さらに、外部に開放することで受験生や保護者に向けてのPR効果も狙っているとした。

 確かに、大学の学食には巷の食堂やレストランをはるかにしのぐコストパフォーマンスを発揮しているところが多い印象だ。それは、学生向けに安価に抑えているということだけではなく、見た目や味にも十分満足できるメニューが揃っている事にも表れている。ならば中国の大学でも是非……と思うが、記事は「残念ながらわれわれところにこのいい動きは回ってこない。中国は何かが欠けることがあっても、人だけは足りなくなるということはないからだ」と嘆息して文章を結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)