Google広告に自分の興味・関心を利用させない方法と、もっと有効に利用する方法

写真拡大 (全16枚)

GmailやYouTube、Google検索など、Googleのサービスを利用するとき表示される広告には、ユーザーの興味や関心が反映されている。

これは、Googleがユーザーの検索履歴や視聴した動画の履歴を分析し、ユーザーの興味にマッチする広告を選別して表示しているからだ。

しかし、「そんな分析はされたくない!」というユーザーもいるだろう。

もっともな意見でもある。そこで、
・広告に自分の興味・関心を反映させない設定
・逆に、興味・関心を追加して、広告をより積極的に活用する方法
これらを紹介しよう。

●Googleの広告は検索履歴や動画の視聴履歴を参考に表示される
Googleの売上の約9割は広告だ。
Googleの検索結果に表示される広告、GmailやYouTubeの利用中に表示される広告、世界中のさまざまなWebサイトにGoogle経由で配信される広告などが、その収益源となっている。

Googleの広告がスゴいのは、ユーザーの興味や関心にもとづいて配信されることだ。
これを、Googleは「インタレストベースの広告」と呼んでいる。

そして、興味・関心を知るために使われているのが、ユーザーの検索履歴やYouTubeの視聴履歴、Gmailの内容なのだ。
こうした情報からユーザーの興味・関心を分析し、最適な広告が配信される仕組みになっているのである。

たとえば、YouTubeでサッカーの動画ばかり見ている人には、サッカーの観戦チケットやサッカー用品の広告が表示されるという具合だ。
現実には、もっと複雑な分析とマッチングの手法により選定されているのだろうが、こうしたユーザーと広告をマッチングするテクノロジーが、Googleの真骨頂なのである。

●自分の興味・関心の反映されない広告にする
しかし、「自分の検索履歴や動画の視聴履歴が使われるのは嫌だ」というユーザーも当然いる。

実は、こうしたユーザーのために、Googleはインタレスト(興味・関心)ベースの広告を無効にする設定を用意している。

初期設定では有効になっているので、無効にするなら次のように設定しよう。
なお、設定は
・Googleのサービスを利用しているとき
・Google以外のサイトを利用しているとき
この2つの設定ができる。

<Googleのサービスを利用しているときのインタレストベースの広告を無効にする>

Googleにログインしたら、アカウントの設定ページを表示し、[広告設定]をクリックする。



[広告設定を管理]をクリックする。



「ユーザーの興味や関心に基づく広告」をオフにする。



[オフに切り替え]をクリックする。



[終了]をクリックする。



「ユーザーの興味や関心に基づく広告」がオフになる。


<Google以外のサイトでインタレストベースの広告を無効にする>

続けて、Google以外のサイトで表示される広告を設定するには、同じページの[ログアウト状態の広告を管理]をクリックする。



「google.com 以外のウェブサイトでのインタレストベースの広告」をオフにする。



[オフに切り替え]をクリックする。



[終了]をクリックする。



「google.com 以外のウェブサイトでのインタレストベースの広告」がオフになった。


以上で設定は完了だ。これで、Googleのサービスを利用しているとき表示される広告、Google以外のサイトを利用しているとき表示されるGoogle経由の広告で、自分の検索履歴などの情報は使われなくなる(広告そのものは引き続き表示される)。

●興味・関心を追加して、欲しい広告がもっと表示されるようにする
インタレストベースの広告を無効にするのではなく、自分の興味・関心を追加して、欲しい広告をもっと表示させることもできる。Googleの広告を積極的に活用したい方は、試してみるとよいだろう。設定は次のとおりだ。


Googleにログインしたら、アカウントの設定ページを表示し、[広告設定]→[広告設定を管理]とすすんで、広告管理のページを表示する。ページ上部に興味・関心が表示されるので、関心のある項目をチェックし、関心のない項目はチェックを外す。項目を追加するには、[新しい興味や関心を追加]をクリックする。



関心のあるキーワードを入力する。すると、そのキーワードを含む項目が表示されるので、クリックして選択する。



項目が選択されたら[追加]をクリックする。



新しい項目が追加される。



井上健語(フリーランスライター)