大阪の老舗食堂で50年以上にわたって、おいしいご飯を炊き続ける村嶋孟(つとむ)さんは、地元で「飯炊き仙人」と呼ばれている。中国メディアの環球網はこのほど、「飯炊き仙人」が自分の店を離れ、中国人にもっとも合う米を探すために中国を訪れる準備を進めていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 大阪の老舗食堂で50年以上にわたって、おいしいご飯を炊き続ける村嶋孟(つとむ)さんは、地元で「飯炊き仙人」と呼ばれている。中国メディアの環球網はこのほど、「飯炊き仙人」が自分の店を離れ、中国人にもっとも合う米を探すために中国を訪れる準備を進めていると伝えた。

 日本ではおいしいご飯のことを「銀シャリ」と呼ぶが、記事は、村嶋さんが炊く「銀シャリ」の評判を聞きつけ、村嶋さんが店主をつとめる「銀シャリ屋ゲコ亭」を訪れる中国人客が増えていたと紹介。

 さらに村嶋さんは中国国際貿易学会国際品牌管理中心の招きに応じて、「銀シャリ屋ゲコ亭」を離れ、中国でもっともおいしい米を探すため中国に向かうと紹介。村嶋さんが「50年以上にわたってご飯を炊いてきた経験を活かし、中国人の口に合うご飯を探しだすことで、中国が最高の電気炊飯器を開発する手助けになれば」と述べたと伝えた。

 中国人旅行客が日本で電気炊飯器を爆買いしたことをきっかけに、中国では大手スマホメーカーが電気炊飯器の開発に乗り出したほか、中国政府が電気炊飯器の品質向上を要求するなど、電気炊飯器をめぐる動きが加速しつつある。

 村嶋さんはこれまでも、中国政府の招きに応じて訪中し、関係者に銀シャリを炊いて提供したことがあり、再び中国側から招きがあったのは、おいしいご飯が食べたいという中国人消費者のニーズは中国国内で解決する必要があると中国側が認識しているためと考察される。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)