本田が得意のクロスで同点弾を演出…ミランは2位ナポリとドローに持ち込む

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 セリエA第26節が22日に行われ、ナポリと日本代表FW本田圭佑が所属するミランが対戦した。本田は右ミッドフィルダーで10試合連続の先発出場となった。

 前節、16位ジェノアと対戦した6位ミランは、エースのコロンビア代表FWカルロス・バッカと本田の得点で2−1の勝利を収めた。これでミランは7戦無敗をキープし、5位インテルと勝点2差まで詰め寄った。一方、ナポリは前節、ユヴェントスとの天王山に敗れて首位から陥落。18日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグのビジャレアル戦にも敗れ、公式戦2連敗となった。しかし、ユヴェントスがボローニャと引き分けたため、今節勝点3を上乗せすれば再び首位に返り咲く。

 立ち上がりからナポリが攻勢に出たが、最初にチャンスを作ったのはミランだった。10分、本田が左サイドのジャコモ・ボナヴェントゥーラへパスを送ると、ボナヴェントゥーラがエリア内左に進入して右足シュート。しかし、ここは相手DFにブロックされてしまい、決定機とはならなかった。

 ナポリのチャンスは16分、エリア手前正面のホセ・カジェホンからパスを受けたロレンツォ・インシーニェがエリア手前左から右足でシュートを放ったが、ここはゴール右上に外れてしまった。

 続く19分、右サイドでパスを受けたアランが相手DFの裏を狙うゴンサロ・イグアインへスルーパス。イグアインが右足シュートを狙ったが、ここはクリスティアン・サパタが身体を張ってブロックした。

 その後も攻め続けるナポリ。35分、左サイドでボールを持ったゴンサロ・イグアインがエリア内左に走りこんだカジェホンへスルーパス。ダイレクトでシュートまで持ち込んだが、ここはルカ・アントネッリが身体を寄せて枠内に打たせなかった。

 ナポリがミランを押し込みながらも得点が奪えない展開が続いていたが、39分に均衡が崩れる。左サイドでボールを受けたインシーニェがエリア手前左から右足シュート。するとブロックにいったイニャツィオ・アバーテの足に当たりコースが変わったボールがGKジャンルイジ・ドンナルンマの逆を突く格好となり、ゴール右下に決まった。

 しかし、ミランもすぐさま反撃に出る。44分、中盤でボールを持ったリッカルド・モントリーヴォが右サイドの本田に大きく展開する。フリーの本田が左足でクロスを入れると、カリドゥー・クリバリが触ったボールがファーサイドのボナヴェントゥーラにわたる。ボナヴェントゥーラが右足ダイレクトで右足シュートを放つと、これがGKペペ・レイナのニアサイドを抜き、ミランが同点に追いついた。このまま1−1のタイスコアでハーフタイムを迎える。

 後半もナポリが攻めこむ時間帯が長くなる。63分、右サイドのカジェホンが鋭いアーリークロスを入れたが、ここはGKドンナルンマが飛び出してなんとか弾き返した。65分、ナポリはカジェホンを下げてドリース・メルテンスを投入した。すると67分、右サイドのエルサイド・ヒサイがグラウンダークロスを供給。エリア内のメルテンスが右足シュートを放ったが、ここは左ポストに当たり、勝ち越しゴールとはならなかった。

 ミランは72分、バッカを下げてジェレミー・メネズを投入。こちらも勝ち越しゴールを狙いに行く。ナポリは81分にアランを下げ、マノーロ・ガッビアディーニを入れて攻撃の枚数を増やした。

 82分、ナポリが決定機を迎える。左サイド深い位置でボールを受けたファウジ・グラムが左足クロス。ニアに飛び込んだイグアインがボレーシュートを狙ったが、ここはわずかに枠の左に外れてしまった。ミランは83分にモントリーヴォを下げてアンドレア・ベルトラッチを投入した。