またも人種差別が…FAカップ4回戦でエバートンFWに向け差別チャント

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▽残念ながら、またしても人種差別が起こってしまったようだ。FAカップ4回戦のエバートンvsカーライルの試合で、カーライルファンがエバートンのコートジボワール代表FWアルナ・コネに対して差別チャントを歌ったようだ。イギリス『BBC』が伝えている。

エバートンは31日にアウェイでのカーライル戦に臨むと、開始2分にコネが先制ゴールを奪う。その際に、スタンドのカーラルファンから人種差別のチャントが歌われたとのこと。主審を務めたリー・メイソン氏もこの件をマッチコミッショナーに報告。イングランドサッカー協会(FA)も調査し、事実を確認するとしている。

▽0-3で敗れたカーライルのキース・カール監督は、試合後に人種差別チャントについて「それは一切許されることではない。両クラブはどんな人種差別も望んでいない」とコメント。コネや、南アフリカ代表MFスティーブン・ピーナールらが傷ついていると、ロベルト・マルティネス監督から伝えられたと明かした。

「私は彼ら(コネとピーナール)がその瞬間に反応し、傷ついたと思っている。おそらく、彼らは難しい試合を過ごしただろう。それらの行動に弁解の余地はない。非常に少数の人が行い、失点したことを失望し、感情的に反応してしまったのだと信じたい」

▽また、FAも今回の件について声明を発表。人種差別を非難するとともに、迅速に調査を行うとしている。

「我々はカーライル・ユナイテッドとエバートンの試合中に申し立てられた事件について、審判から報告を受けている」

「我々は今夜、両クラブに連絡し、迅速かつ徹底的に調査を行う。FAはいかなる差別行為を非難し、発生するたびに、それらと戦うために試合を通じてパートナーと協力していく」