3戦連続先発の本田、今季2アシスト目で同点弾演出…ミランはドロー

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 セリエA第19節が9日に行われ、ローマと日本代表FW本田圭佑が所属するミランが対戦した。本田は右MFで3試合連続の先発出場となった。

 ミランは2016年初戦となった前節のボローニャ戦を0−1で落とし、5試合ぶりの黒星を喫した。これで順位を一つ落として7位となり、上位から離されつつある。一方、ローマも前節のキエーヴォ戦で痛恨のドローを喫し、4位ユヴェントスとの勝点差は3に広がってしまった。この試合は後半戦に向けて互いに負けられない一戦となった。

 試合は立ち上がりからホームのローマが攻勢に出る。開始15秒、エリア手前右でこぼれ球を拾ったウマル・サディクが右足シュート。しかし、ここはGKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブに阻まれた。直後の5分、右サイドでFKを獲得すると、ミラレム・ピアニッチのクロスをファーサイドのアントニオ・リュディガーが左足ボレーシュート。これがゴール左に決まり、ローマが先制に成功した。

 さらに20分、ローマが右CKを獲得すると、ピアニッチのクロスをニアのリュディガーが頭で合わせた。しかし、ここはGKドンナルンマがわずかに触ってコースを変え、クロスバーに当ってなんとか失点を免れた。その後は両者ともに決定機まで持ち込めず、前半はこのままローマが1点をリードして終わる。

 ミランは後半立ち上がりの50分にチャンスを迎える。カルロス・バッカから右サイドでパスを受けた本田が左足ダイレクトでクロスを入れる。これをファーサイドのユライ・クツカが頭で合わせ、ミランが同点に追いついた。

 追いつかれたローマは56分にイアゴ・ファルケを下げてモハメド・サラーを投入。一方、ミランもルイス・アドリアーノを下げてケヴィン・プリンス・ボアテングを投入した。

 その後もミランの時間帯が続く。64分、ジャコモ・ボナヴェントゥーラからパスを受けたバッカがエリア内左から右足シュート。しかし、ここはクロスバーに弾かれ、得点とはならなかった。ミランは79分にイニャツィオ・アバーテを下げてルカ・アントネッリを、86分にボナヴェントゥーラを下げてエムバイェ・ニアンを投入して逆転ゴールを目指す。

 しかし、互いに勝ち越しゴールは決められず、1−1のドローに終わった。なお、本田は2試合ぶりにフル出場している。

 次節、ミランはフィオレンティーナと、ローマはヴェローナとそれぞれ敵地で対戦する。

【スコア】
ローマ 1−1 ミラン

【得点者】
1−0 5分 アントニオ・リュディガー(ローマ)
1−1 50分 ユライ・クツカ(ミラン)