舞台『ETERNAL CHIKAMATSU』出演 矢崎広インタビュー「新しい自分に早く出会いたい」
演出・デヴィッド・ルヴォー×主演・深津絵里、中村七之助。話題の舞台『ETERNAL CHIKAMATSU』に、矢崎広の出演が決まった。近松門左衛門の代表作「心中天網島」をベースに、“究極の愛”を描いた物語の中で、深津演じるハルの弟役を演じる。役者になりたいという夢を叶えるべく、16歳で山形から単身上京し、今年で役者歴12年目。憧れの人たちと同じ舞台に立てる喜びを噛み締めながら、舞台へのまっすぐな思いを語ってくれた。
撮影/すずき大すけ 取材・文/野口理香子
スタイリング/津野真吾
――この作品への出演が決まったときの感想は?
このキャストのなかに自分が入るということに、僕自身驚いています。本当に光栄なことだなと。身が引き締まる、背筋がピンと伸びるような思いです。
――深津さんや中村さんへの印象はいかがですか?
僕がこの世界に入る前から活躍されていて、今も活躍されている方。憧れしかないですし、その方たちと一緒に舞台に立てるなんて、夢のようです。
――大先輩ですもんね。
…でもそんな気持ちで終わったら意味がないと思っているので、僕もここまでやってきたものを引き出してもらいながら、憧れのキャストの皆さんと素敵な作品を作っていこうと思います。
――演出は、 ニューヨークやロンドンでも活躍する英国人演出家のデヴィッド・ルヴォーさん。矢崎さんは以前、ルヴォーさんの公開ワークショップに参加されてましたよね。
はい、あのワークショップで、自分なりに得るものがありました。それは自分が楽しむことによって、お客さんも楽しんでくれるということ。作品を作るのは自分だけじゃなくて、相手がいて、みんなで作るんだと改めて感じました。
――ルヴォーさんにはどういう印象を抱きましたか?
ちゃんと役者を見てくださっている方だなと思いました。本当に包み込まれているような、見透かされているような…。
――そのルヴォーさんの舞台に立てることになって…
そうなんです! いつかルヴォーさんと一緒に作品を作れたらいいな、でも10年は先だろうなぁ…なんて思っていたので、まだ心の準備が…っていう(笑)。緊張したり不安な気持ちもあるんですけど、ルヴォーさんの演出を受けたら自分はどうなってしまうんだろうっていう楽しみのほうが、いまはすごく強いです。
――差し支えなければお答えいただきたいのですが、これはオーディションですか?
オーディションとオファーの中間くらいな感じです。ルヴォーさんに面接していただきまして、その帰り道は、どうだったんだろうってドキドキで…。スターバックスでコーヒーを一気飲みしたことを覚えています(笑)。
――面接では、ルヴォーさんとどんなお話をされましたか?
「ワークショップのとき、すごい緊張しちゃって…」って話をしました。そしたら「楽しかった?」と聞かれまして。僕が「楽しかったです」と答えたら「エクセレント!」と。楽しむことが大事なんだと教えてくださいました。
――じゃあ合格の連絡がきたときは…?
もう本当にうれしくて…。テンションがあがって、マネージャーさんに「ヤッホーイ!」って言っちゃいました(笑)。
――大きな劇場への出演が続いていると思うんですが、大きなハコならではの心がけていることってありますか?
単純に空間が広いので、声をでかくしたり、大きく動かなくていいシーンでも、アクセントをつけた動きにしたり。大きく見せながらリアルに演じないといけないというところで、どうしたらいいんだろうって試行錯誤しながらやっています。
――Bunkamuraシアターコクーンに立たれるのは、ミュージカル『タイタニック』以来、2回目ですね。
どの劇場も、先輩が出ているのを見に行った記憶があって印象深いんですが、コクーンはとくに…。事務所の先輩の小栗旬さんが立っていた、憧れの劇場です。
――梅田芸術劇場には何度も立たれていると思いますが…
はい、ありがたいことです。大阪公演のときとか、自分は梅田駅の周りをけっこう知ってるなって思うときがあって。あの串カツ屋はうまいよ、とか、焼き肉ならココだね、とか(笑)。そういう瞬間に、あぁ長くやってきているんだなと実感します。
スタイリング/津野真吾
舞台に立てるのは10年先だと思っていたら…
――この作品への出演が決まったときの感想は?
このキャストのなかに自分が入るということに、僕自身驚いています。本当に光栄なことだなと。身が引き締まる、背筋がピンと伸びるような思いです。
――深津さんや中村さんへの印象はいかがですか?
僕がこの世界に入る前から活躍されていて、今も活躍されている方。憧れしかないですし、その方たちと一緒に舞台に立てるなんて、夢のようです。
――大先輩ですもんね。
…でもそんな気持ちで終わったら意味がないと思っているので、僕もここまでやってきたものを引き出してもらいながら、憧れのキャストの皆さんと素敵な作品を作っていこうと思います。
――演出は、 ニューヨークやロンドンでも活躍する英国人演出家のデヴィッド・ルヴォーさん。矢崎さんは以前、ルヴォーさんの公開ワークショップに参加されてましたよね。
はい、あのワークショップで、自分なりに得るものがありました。それは自分が楽しむことによって、お客さんも楽しんでくれるということ。作品を作るのは自分だけじゃなくて、相手がいて、みんなで作るんだと改めて感じました。
――ルヴォーさんにはどういう印象を抱きましたか?
ちゃんと役者を見てくださっている方だなと思いました。本当に包み込まれているような、見透かされているような…。
――そのルヴォーさんの舞台に立てることになって…
そうなんです! いつかルヴォーさんと一緒に作品を作れたらいいな、でも10年は先だろうなぁ…なんて思っていたので、まだ心の準備が…っていう(笑)。緊張したり不安な気持ちもあるんですけど、ルヴォーさんの演出を受けたら自分はどうなってしまうんだろうっていう楽しみのほうが、いまはすごく強いです。
うれしすぎて思わず「ヤッホーイ!」
――差し支えなければお答えいただきたいのですが、これはオーディションですか?
オーディションとオファーの中間くらいな感じです。ルヴォーさんに面接していただきまして、その帰り道は、どうだったんだろうってドキドキで…。スターバックスでコーヒーを一気飲みしたことを覚えています(笑)。
――面接では、ルヴォーさんとどんなお話をされましたか?
「ワークショップのとき、すごい緊張しちゃって…」って話をしました。そしたら「楽しかった?」と聞かれまして。僕が「楽しかったです」と答えたら「エクセレント!」と。楽しむことが大事なんだと教えてくださいました。
――じゃあ合格の連絡がきたときは…?
もう本当にうれしくて…。テンションがあがって、マネージャーさんに「ヤッホーイ!」って言っちゃいました(笑)。
――大きな劇場への出演が続いていると思うんですが、大きなハコならではの心がけていることってありますか?
単純に空間が広いので、声をでかくしたり、大きく動かなくていいシーンでも、アクセントをつけた動きにしたり。大きく見せながらリアルに演じないといけないというところで、どうしたらいいんだろうって試行錯誤しながらやっています。
――Bunkamuraシアターコクーンに立たれるのは、ミュージカル『タイタニック』以来、2回目ですね。
どの劇場も、先輩が出ているのを見に行った記憶があって印象深いんですが、コクーンはとくに…。事務所の先輩の小栗旬さんが立っていた、憧れの劇場です。
――梅田芸術劇場には何度も立たれていると思いますが…
はい、ありがたいことです。大阪公演のときとか、自分は梅田駅の周りをけっこう知ってるなって思うときがあって。あの串カツ屋はうまいよ、とか、焼き肉ならココだね、とか(笑)。そういう瞬間に、あぁ長くやってきているんだなと実感します。