クリスマスは麻婆豆腐を食べよう」
西洋からやってきて日本にすっかり定着した文化に新たな風を吹き入れようと、謎のムーブメントを起こすべく頑張るTwitterユーザーがあらわれた。

クリスマスのディナーといえばケーキ、チキンなどが定番。なぜクリスマスに麻婆豆腐なのかというと、赤、白、緑がそろったクリスマスカラーになっているからという。あんの赤、豆腐の白、薬味のネギの緑。たしかに間違ってはいないが斜め上の発想すぎる!

「台風の日にコロッケ」のように定着するか




クリスマスに麻婆豆腐」を提唱しているのは、いつも豆腐にまつわるネタを投稿しているTwitterユーザーだ。名前は「豆腐」(@toufu_soy)、プロフィール欄の紹介は「豆腐です。」の一言。アイコン画像も豆腐。豆腐愛に満ちたユーザーである。

そんな「豆腐」さんが「クリスマス麻婆豆腐」の習慣を広げようと、麻婆豆腐の画像を貼り付け「赤、白、緑。ほらすごいクリスマスカラー」とツイートすると、ほかのユーザーも冗談に乗っかり「クリスマス麻婆豆腐か。アリだな。」「クリスマスキャロルが流れる頃には麻婆豆腐の辛さもきっと決めてるだろう」などとつぶやきはじめた。

クリスマスと麻婆豆腐は本来何の関係もないはずだが、「台風はコロッケ、クリスマスは麻婆豆腐」「クリスマスって言ったら麻婆豆腐って昔から決まってるんだよ」と、ネットでは定番の組み合わせになった「台風の日にコロッケ」のように定着させようという動きがでている。なかにはトナカイとサンタに扮したカワウソが麻婆豆腐のたっぷり入った中華鍋を運ぶ姿を描いたイラストを投稿している人も。



「豆腐」さんによる「クリスマス麻婆豆腐」布教の開始は2年前に遡る。2013年にはクリスマスのコスプレと題して麻婆豆腐の写真を掲載。クリスマスに麻婆豆腐を作った人の発言をリツイートして「えらいぞみんな!クリスマスと言えば麻婆豆腐だよね!」とつぶやいた。

そんな豆腐さんの活動を知ってか知らずか、翌年には「クリスマスだから麻婆豆腐を食べた」という人が現れ、豆腐さんは「根付いてきたな…」と静かに喜びをかみしめていた。
果たして今年こそ念願の「クリスマス麻婆豆腐」が本当にブームとなることはあるのか。
(上原しげお)