17日に開催予定だったが中止されたドイツ対オランダの国際親善試合で、会場となっていたハノーファーのスタジアムの中に、爆弾が3つ仕掛けられていたという。

13日のパリでのテロ事件に続き、テロリストたちはドイツのアンゲラ・メルケル首相も観戦予定だった試合を次の標的にしようと計画していたようだ。イギリス『The Independent』が報じた。

報道によると、キックオフの1時間半前に試合中止を決定したことで、テロリストたちの計画が実行されるのを防げたという。テロリストたちはスタジアム近くのバス停留所で4つ目、電車の駅の近くで5つ目の爆弾を爆発させる計画だったそうだ。

ドイツの反テロ組織は、そういった情報があったと認めたという。ただし、スタジアム内部で爆発物は見つかっておらず、逮捕者も出ていないことも強調した。

ドイツのトーマス・デメジエール内務大臣は、試合中止に至った理由の詳細を明かすことを拒んでいる。ニーダーザクセン州のステファン・ヴァイル氏は、「具体的な危険」があったと繰り返しており、そのために試合中止に至ったとした。メルケル首相は「責任ある決定」としている。