ミランは25日、セリエA第9節でサッスオーロにホームで2-1と勝利した。ゴールを決めたのは、第2節エンポリ戦と同じく、カルロス・バッカとルイス・アドリアーノだ。

エンポリ戦のときに、シニシャ・ミハイロビッチ監督は「彼らに感謝する」と述べ、ミランの限界を強調していた。昨季と同じで恐れを抱いていると述べていた。だが今、サッスオーロに勝利したことは、ミランにとって一筋の光明となる。ただその勝ち方は、まだトンネルを抜け出していないことを示しているだろう。ミハイロビッチ監督は試合後に次のように述べた。

「リラックスはしていないが、満足はしている。我々は開幕からこの状況だ。誰もが、ミランが良いプレーをして勝つことを期待している。困難はあるが、我々は妥当な勝利を収めた。今日も枠内シュートは1本しか許していない。チャンスをつくられた回数は、リーグで4番目に少ないんだ。だが、失点数はワースト2位なんだよ」

「サポーターが私に抗議の横断幕を掲げた? 彼らにはその権利がある。市民的な抗議だからね。だが、私はサポーターに感謝している。試合中はチームをサポートしてくれたからだ。ブーイングは普通のことだよ。だが、(パオロ・)マルディーニや(フランコ・)バレージですら、ブーイングされた」

「会長? ドレッシングルームで会った。あとは今週また連絡を取る」

「我々はチャンスをつくり、枠内シュートを13本打った。決して屈することがなかったね。こういう試合は気持ちで勝たなければいけない。戦術やテクニックはそれからだ。もちろん、サッスオーロが10人になったから、我々にとってはアドバンテージになったがね」

ディエゴ・ロペスではなく、16歳の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマを起用したことは議論を呼んだ。

「テクニカルな選択だ。ディエゴは重要なGKで、私はすごく評価している。だが、この数週間は良くなかった。私は年齢を気にしない。優秀かどうかだけを見ている。調子を落としていれば、変えることは可能だ。何も悪いことはない。GKが重要なポジションなのは分かっている。だが、サンプドリアでも私は(エミリアーノ・)ヴィヴィアーノと(セルヒオ・)ロメロを入れ替わりで使っていた。ドンナルンマはよくやっている。今は彼の方が私に自信を与えてくれるんだ。今後はどうなるか、様子を見よう。ドンナルンマにはクオリティーがある。つぶしてしまう危険はない。若手がプレーしないと文句を言うのに、起用すると…」

失点については、次のように述べている。

「(直接FKで)自分が守っていたサイドに決められたが、失点したときは全員に責任がある」