死体の花「ショクダイオオコンニャク」の匂いの成分とは
開花までに7年もかかり、一度咲いた花は数日で枯れてしまいます。数十年に一回しか咲かない場合もあるとか。
高さは約2メートルほどにもなり、花が開くと大迫力。大きな1つの花に見えますが、軸の中に雌花と雄花がたくさん入っています。
このような花の咲きかたを花序と呼びます。そして開花すると、名前のとおり死体のようなにおいを発するといいます。
シカゴ植物園で植物の栽培をするティム・ポーラック氏が、植物園のブログに、死体の花のにおいを化学的に分析した結果を記しています。
死体の花のにおいの成分は、次のとおりです。
・ジメチルジスルフィド （ニンニクのようなにおい。）
・トリメチルアミン （アンモニア臭。腐りかけの魚のにおい。）
・イソ吉草酸 （汗をかいた足のにおい。）
・ベンジルアルコール （ジャスミンとヒアシンスにみられる甘い花のにおい）
・フェノール （甘いシロップ薬のようなにおい。）
・インドール （大便のようなにおい）
いかがでしょうか？これで花の香りがイメージできましたか？
くさいものを色々集めて、甘さを加えたような感じですね。
死体の花は、この匂いでハエなどの昆虫をおびきよせ、受粉をします。
Photo By Richard J. Rehman (Wikipedia)
Corpse Flower: Facts About the Smelly Plant
http://www.livescience.com/51947-corpse-flower-facts-about-the-smelly-plant.html
