家賃が安い理由を教えてくれない物件」について調べてみると事故物件だった、という話を耳にすることがあります。事故物件というのは、過去に物件内で「何かしらの理由」により住人が亡くなった、などのいわゆる「いわくつき物件」を指す言葉で、そういった情報は通常買い手や借り手がつかなくなるので不動産会社は開示したがらないもの。そんな事故物件を何万件も地図上にマッピングしまくることで、誰でもチェックできるようにした事故物件公示サイトが「大島てる」です。

大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト

http://www.oshimaland.co.jp/

サイト上にはマップが表示されており、炎アイコンの中に数字が書かれています。この数字は周辺の事故物件の数を示すもので、関東周辺には1万件超えの事故物件が存在する模様。この炎アイコンをクリックすると……

マップが拡大してより詳細に「どこにどれくらいの数の事故物件があるのか」が分かるようになります。東京には7000件オーバーの事故物件があるようなので、これが気になったらもう一度炎アイコンをクリック……といった具合に、炎アイコンをクリックしていくと徐々にマップが拡大表示されていくようになっています。

5回程クリックを繰り返せばマップ上には建物の名前などが表示されるようになり、炎アイコンの中に数字が表示されなくなります。数字が表示されなくなれば、その炎アイコンが表示されている場所にある建物が事故物件というわけ。登録されている事故物件はマンションやアパートだけでなく、ホテルや公共スペースなども多く含まれているので、あまりまじまじと見ていると「このホテル、この前泊まった……」ということになりかねません。

「大島てる」は通常のGoogleマップと同じように操作可能で、マウスのドラッグ操作で表示エリアを動かしたり……

マップ左上にある操作系から表示エリアを動かしたりズームイン&ズームアウトしたりもできます。

「自分の住んでいる場所の近くに事故物件があるか調べたい!」のように、特定の場所付近を調べたい場合はマップ左下にある「住所検索」に住所を入力すればOK。

気になる炎アイコンはクリックすると……

詳細が表示されます。ウィンドウには事故物件の住所と事故の詳細が記載されており、上部の「ツイート」や「いいね!」を使って情報をシェアしたり、URLをコピーして直接特定の人物に情報を伝えることも可能。

また、自分の知っている事故物件の情報を登録する場合は、マップ上で右クリックから「事故物件の新規作成」をクリック。

詳細を入力すれば登録完了です。

なお、マップの右隣には「大島てる」に投稿されたコメントが見られ……

マップの下にはサイトの更新情報が表示されるようになっています。

マップをズームアウトしていくと、日本以外に韓国や台湾の事故物件も含まれていることが分かりました。

さらにズームアウトするとこう。日本以外にアメリカやヨーロッパなどの事故物件も登録されており、事故の詳細は「幽霊が出る」だとか「銃乱射事件が発生」など多種多様です。

日本だけでみても想像以上の事故物件が登録されまくっており、しばらくサイトを眺めていると「自分の住んでいる場所が事故物件でも……おかしくない」という気分になってきます。

なお、事故物件公示サイト「大島てる」を運営しているのは株式会社大島てるで、同社の代表取締役・会長である大島学氏にASCII.jpがインタビューしており、その中で事故物件公示サイトを始めた理由を語っています。

もともとは新規に物件を取得する際の参考に事故物件の情報を収集していたのが始まりです。図書館で古い新聞を読んで、どこで事件があったのかを調べていただけだったんですね。

ですが、過去の情報はあまりに膨大で、とてもじゃないですが我々だけで調べきることはできない。昭和何年に東京の某所で殺人事件があったと分かったとしても、同時期に発生した同レベルの事故物件を網羅できるわけはなく、役立たずなデータベースにしかならないと。それに気づいて、「昔のことを調べるのではなく、日々起こっていることを蓄積していこう」と方向転換したのが、2005年9月です。

ただ、日々起こっていることにしても、やはり全部を追い切るのは骨が折れます。そこで、不特定多数の方から情報を提供してもらうことを期待して、一般公開するためにサイトを立ち上げたんです。

また、事故物件を専門に取り扱う不動産検索サイトや、UR賃貸住宅のように公式サイト上で事故物件を「特別募集住宅」として公開しているところもあります。

UR都市機構|UR賃貸住宅 関東エリア|特別募集住宅(先着順)のお知らせ