ヤンキース・田中将大【写真:田口有史】

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イチローとの初対決は4打数2安打、地元メディアは「またしても優秀なピッチング」と評価も…

 ヤンキース田中将大投手が15日(日本時間16日)、敵地でのマーリンズ戦に先発し、今季2敗目(4勝)を喫した。7回9安打2失点6奪三振無四球で3試合連続のハイ・クオリティ・スタート(HQS、7回以上を自責2以内)を達成したが、援護に恵まれず。注目されたイチロー外野手との初対決は4打数2安打だった。力投報われなかった日本人右腕について、地元メディアは「エース見殺し」と速報している。

 今季最多の9安打を浴びながら、田中は2失点で切り抜けた。しかし、打線の援護が足りずに、2敗目を喫した。

 地元紙「ニューヨーク・デイリーニューズ」は「ヤンキースはマサヒロ・タナカの援護に失敗し、マーリンズに1−2で敗れる」と速報している。

「マサヒロ・タナカは月曜日の夜にまたしても優秀なピッチングを見せたが、十分ではなかった。ボンバーズ(ヤンキースの愛称)のエースは3試合連続で力強い7イニングで活躍したが、(マーリンズの)右腕トム・ケーラーとの対決に敗れた」

 ヤンキース打線が1点しか奪えなかったことから、記事ではエース右腕に同情的な評価を与えている。

ヤンキース指揮官「日本は大騒ぎになるだろうね」

 ESPNは速報でピンストライプの貧打ぶりを伝えた。

「まさにブロンクス・ボンバーズ! ヤンキースはマーリンズの先発トム・ケーラーからたった3安打しか打てなかった。うち1本はホームランで、唯一の得点。自身シーズン最多の9安打を打たれながらもマサヒロ・タナカが見せた好投を台無しにした」と分析している。

 また、地元紙「ジャーナル・ニュース」は試合前のヤンキースのジョー・ジラルディ監督のコメントを紹介。昨年は2人を率いていた指揮官は「偉大な選手同士の対決になる。これまでもイチローと他の日本人投手との対決を見てきたが、日本は大騒ぎになるだろうね。球界にも良いこと」と話していたという。

 昨年までヤンキースでプレーしたイチローは「2番・センター」で先発し、日米通じて初めて田中と対峙。貫禄のマルチヒットで打率を2割8分8厘に上げ、メジャー通算2884安打と伸ばしてMLB歴代38位のザック・ウィートに並んだ。

 一方、田中は開幕戦の4月6日ブルージェイズ戦以来となる今季2敗目。94球を投げてストライクは60球。防御率2.49としている。