チェルシーではレンタル移籍を繰り返し活躍できなかったカクタ。写真は2010年8月のCLグループステージ・マルセイユ戦でテリーのゴールをアシストした時のもの

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 レンタル移籍を繰り返した23歳が、とうとう“親元”を離れるかもしれない。チェルシーのフランス人MFガエル・カクタがセビージャに籍を移す可能性が浮上したとフランス紙『レキップ』が報じ、英国メディアもこぞって取り上げている。

 母国のランスに所属していたカクタがチェルシーに引き抜かれたのは2007年、当時まだ16歳だった。その後、18歳でトップチームデビューを果たした時には将来を嘱望されたが、2010年1月にウェストハムへとレンタルされたのを皮切りにボルトン、ディジョン、フィテッセ、ラツィオ、そして今季はラジョ・バジェカーノと、毎シーズン異なるクラブへと武者修行に出されている。

 5年間で5カ国6クラブへとたらい回しにされたカクタとチェルシーとの契約は今季終了後までとなっている。今季プレーしたラジョでは5ゴール7アシストと活躍したもののモウリーニョの評価を覆すには至らなかったようで、古巣への復帰を果たすことなくチームを離れる見込みだという。

 そんな23歳の獲得に、ELのファイナリストであるセビージャが乗り出しており、来季以降は地に足つけて活躍する姿が見られるかもしれない。