学生の窓口編集部

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元気をつけたいときに食べるものといえば焼き肉。特に内臓系のホルモンはビタミンやミネラル等の栄養素がとても豊富です。ホルモンといえばすぐに「レバー」「タン」「ハツ」などが頭に浮かぶかもしれませんが、実はその種類はとても多いのです。焼き肉好きなら知っておきたい珍しいホルモンをご紹介します。

●シビレ
牛の膵臓(すいぞう)と胸腺のことです。厳格な規定により定められた仔牛に限って「リードヴォー」とも呼ばれ、高値が付くことでも有名です。濃厚でまろやかな味わいは白子やフォアグラに近く、ホルモン焼き以外にも西洋料理ではパテの材料等として使われます。

●ネクタイ
牛の食道のことです。店では開いた上で切れ目を入れて提供されることが多く、クセのない赤身のような味が特徴です。脂身も少なく食感も肉に近いので、ホルモン初心者にもお薦めできる希少部位といえるでしょう。

●フワ
牛の肺のことです。その名のとおりフワフワとした柔らかい食感で、別名「バサ」「ホッペ」とも呼ばれます。味わいは淡泊で、取り扱っているお店はとても少なく、食べる機会はほとんどありません。もしメニューに見掛けたら迷うことなく注文しましょう。

●ミノ
牛の第一胃のことです。広島では白肉と呼ばれることもあり、その名のとおり真っ白な色をしています。かなり硬いため包丁で切り込みを入れてから提供されますが、その姿が「蓑(みの)」に似ていることからこう呼ばれるようになりました。味はあまりクセがなく、中央の肉厚な部分は特に「上ミノ」として扱われます。

●ハチノス
牛の第二胃のことです。その名のとおり蜂の巣のような外見をしています。焼き肉よりもイタリア料理やフランス料理で食べられることの多い食材です。
●センマイ
牛の第三胃のことです。センマイとは漢字にすると「千枚」で、布をクシュッと丸めたような姿からそう呼ばれています。心地良い弾力のある歯応えが特徴的で、白センマイとして湯通しした後に表面の黒い部分を取り除いたものが提供される場合もあります。

●ギアラ
牛の第四胃のことです。赤センマイとも呼ばれ、その名のとおり、「ミノ」「ハチノス」「センマイ」といった他の胃と違い赤みの強い色をしています。かみ応えのある食感で、濃厚かつマイルドな味わいが人気です。

●フエ
牛の大動脈のことです。心臓の付け根の部分にあります。地域によってコリコリやタケノコと呼ばれることもあるようです。その名のとおり、笛のような空洞状になっており、かなり歯応えのある食感です。

●マメ
牛の腎臓のことです。クセが強いため、好きな人は好きですが苦手な人も多い部位です。特に鮮度が悪いと臭いがきつくなります。レバーのような食感でビタミンB群が豊富に含まれています。
●シマチョウ
牛の大腸のことです。最も一般的なホルモンで「テッチャン」とも呼ばれます。名前どおり、開いた内側がしま状になっているのが特徴です。牛の大腸はとても大きく、シマチョウは1頭から約2.5kgも取れます。直腸側であるほど肉厚でコリッとした食感になります。

●チチカブ
牛の雌の乳房のことです。少し硬めですが独特の味わいには定評があります。1頭の雌から4つしか取れません。

●コブクロ
雌の子宮のことです。ただし焼き肉店で提供されているのは、ほとんどが牛ではなく豚のものだそうです。コリコリとした食感で、クセの少ないさっぱりとした味わいです。

●テッポウ
牛の直腸部分のことです。開いた形が拳銃のように見えることからテッポウと呼ばれるそうです。食感はコリコリとしていて脂身が多く、味は濃厚です。韓国焼き肉店では「チッチャン」と表記されていることもあります。

いかがでしたでしょうか。これらのホルモンを全部知っていたという人は相当なホルモンマニアといえます。最近では希少部位の取り扱いを売りにしている焼き肉店も増えていますし、何を注文したらいいのか迷っている女の子にアドバイスしてあげればモテること間違いなしかも!?